IM3570には、データ転送フォーマットとしてASCIIおよびバイナリの2種類のフォーマットがあります。
また、測定値の有効桁数を10桁とするロング・フォーマットモードがあります。
データ転送速度はデータ転送フォーマットおよびロング・フォーマットの設定によって異なります。
値が負の場合、測定値の頭に"-"(マイナス)がつきます。
値が正の場合、測定値の頭に" "(スペース)がつきます。
ただし、以下の場合はスペースはつきません。
:FORMat:DATA REALコマンドを実行すると、IM3570はバイナリ・フォーマットでデータを転送します。
以下に示すコマンド/クエリのデータ部がバイナリフォーマットで返されます。
応答データ・フォーマットデータ例
応答データはヘッダ部とデータ部、ターミネータで構成されます。
各部のフォーマットについて次に説明します。
ヘッダ部は以下に示す3パラメータから構成されます。
"#"(1byte) | バイナリ・データ出力フォーマット使用符号 |
"<転送するバイト数>の桁数"(1byte) | データ部のバイト数の桁数 |
"転送するバイト数"(桁数byte) | データ部のバイト数 |
データ部が13byteの場合のヘッダ部は以下のようになります。
#213
アナライザーモードでの:MEASure?クエリの応答データ、または、:MEMory?クエリの応答データのデータ部バイト数は、 掃引点数n個分、またはメモリされている測定値n個分の合計となります。
"<転送するバイト数>の桁数"は
で固定となります。
従って例えば、1測定値データ14byteの測定値が200掃引点ある場合、または200個メモリされている場合、転送するバイト数は2800byteとなり、ヘッダ部は以下のようになります。
データ部ではASCIIフォーマットと同様に:MEASure:VALid、:MEASure:ITEMコマンドで設定したパラメータを返します。
参照::MEASure?クエリメッセージリファレンス、:MEMory?クエリメッセージリファレンス
本体設定に従ったメッセージターミネータが付加されます。