メモリハイコーダ用iPadアプリを業界に先駆け無償公開

掲載日：2013年11月7日

波形データ解析が自由自在に
解析効率が大幅に改善

　HIOKI（日置電機株式会社：長野県上田市、代表取締役社長：町田正信）はこのたび、メモリハイコーダ用iPadアプリ「HMR Terminal」を開発し、App Storeに無償公開いたしました。「HMR Terminal」はiPadで波形データを自由自在に解析できるiPad専用のアプリケーションです。「HMR Terminal」のようにタブレット端末で波形を解析できるソフトを公開するのは、業界に先駆けてのことです。なお、対応する機種は、MR8740（54チャネルモデル）、MR8741（16チャネルモデル）、MR8847シリーズ（最大16チャネル測定可能）となっています。


■HMR Terminal　開発の背景
　多チャネル、高分解能、長期間記録を特徴とするメモリハイコーダには、常に「大量のデータをどうすれば見やすくできるのか」という課題がありました。しかし、チャネルは54チャネルにまで増え、記録容量も拡大しつづけています。その一方で、「波形を見る」手段は本体ディスプレイで見たい箇所に移動する点でほぼ変わっていませんでした。そのため、見たい波形を見つけ、解析する労力は増えていくばかりでした。
　そこで近年普及してきたiPadを代表とするタブレット端末の操作性を持ち込むことで、「波形を見る」手段を根本的に見直し、波形解析の効率を劇的に改善できないか、という思いから開発したのが、「HMR Terminal」です。
　ドラッグによる波形スクロール、ピンチイン・ピンチアウトによる波形の拡大縮小は、まるでマップアプリのように広大な波形空間を直感的でストレスなく閲覧することができ、画面右からのスワイプインでのカーソル出現、フリック操作での画面切替など、多彩なジェスチャー操作の楽しさ、便利さは、一度覚えると、もうメモリハイコーダ本体やパソコンを用いた解析には戻れなくなるほどです。

■HMR Terminalの主な特長
1.マップアプリのような直感的な波形操作
　「波形の一部を拡大して見たい」、これだけのことが、これまでのメモリハイコーダでは大変に労力の要る操作でした。タッチパネル上での操作で自由自在にスクロールでき、拡大縮小も可能なHMR Terminalなら、波形を拡大して一部分を詳しく見るのも、波形を縮小して全体を眺めるのも、ストレスを感じることなく思いのままです。
2.測定値カーソルをどこでも何本でも出せ、測定値表示が簡単に
　タッチパネルの右端からスワイプインすることで、測定値表示カーソルを簡単に表示できます。カーソルもドラッグで動かすことができるので、画面上の見たいところに直感的にあわせられます。また、カーソルは何本でも表示させて見ることができます。
3.簡単操作で波形データの演算値一覧が可能に
　画面表示されている波形について、その最大値、最小値、平均値といった演算値を一覧表示する画面に、フリック操作で簡単に切り替えられます。数十チャネルの波形を見ながら、即座に演算値の画面に切り替えられますので、解析の効率性が高まります。
4.まとめて短時間にチャネル位置調整
　チャネルをグループ化してまとめてゼロ位置を合わせる、または重ならないように少しずつずらして表示させる、といった操作は、チャネルごとに一つひとつあわせていく、大変な時間のかかる作業でした。
　HMR Terminalでは、指でゼロ位置をつないでいく、という直感的な操作でチャネルをグループ化し、まとめて位置や表示倍率を変更、さらに等間隔でずらすといった操作も短時間で行うことができ、波形空間内に思い通りにチャネルを配置できます。
　
　
■Youtubeで詳細動画を公開中
　これらの操作は、実際に動くところを見てみなければ伝わりにくいものです。以下URLから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=gI2_DFTMn7E
　
　
　
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