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電気自動車関連の高まるニーズに対応 国内初 54ch同時測定の高速記録計発売

MR8740

掲載日:2012年9月27日

 HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:吉池達悦)は、このたびメモリハイコーダMR8740、MR8741とDVMユニットMR8990を発売いたしました。
 MR8740、MR8741ともに、電気自動車用のインバータやモーター、バッテリの性能検査において高まる多チャンネル測定のニーズにお応えしています。専用のDVMユニットMR8990を用いることで、MR8740ではDC電圧を最高54チャンネルで高精度・高分解に同時に測定することができます。これにより、従来の複数台の計測器でシステムを組み込む方式に比べて、測定時間の大幅な短縮が実現できます。また、MR8740、MR8741の本体に測定ユニットを搭載できますので、システムの小型化と省スペース化が可能になりました。
 20Mサンプリング/秒の高速測定を54チャンネル同時に可能にしたのは、国内計測器では初めてのことです。
 2つの新製品の専用ユニットとなるDVMユニットMR8990はハイブリッド自動車、電気自動車の開発で必要な微小な電圧変化の測定も可能で、測定分解能と確度を従来製品に比べて大きく改善しました。電圧を多チャンネルで同時測定できるのも特長です。

■メモリハイコーダMR8740、MR8741の特長
1.多チャンネルによる同時測定で、測定時間の短縮が可能に
 エンジン・コントロール・ユニット(注)や電気自動車用のインバータ、モーターの性能検査、電気自動車のバッテリ検査においては、多チャンネルによる電圧測定が必要です。従来のメモリハイコーダでは最大32チャンネルの測定ができましたが、今回発売するMR8740は最大で54チャンネルの電圧測定ができます。さらに手軽に測定したいというニーズにお応えして、16チャンネルタイプのMR8741もご用意しました。
 据え置き型のデジタルマルチメータを複数台組み合わせてチャンネルごとに測定する従来の方式に比べて、両製品ともに専用のDVMユニットMR8990(後述)を使用することで多チャンネルの同時測定ができますので、測定時間の大幅な短縮が可能になりました。 
 (注)エンジン動作を総合的に電子制御する部品
2.ユニット内蔵型の本体により、システム簡略化と省スペースを実現
 多チャンネルの測定をする際には、これまで複数台のデジタルマルチメータなどの計測器を組み込んで一つの計測システムを構築していたため、設備の大型化が避けられませんでした。これに対して、MR8740、MR8741は本体に小型の計測ユニットを搭載しますので、システムの小型化と省スペース化を実現しました。
また、複数の計測器を組み込むことによる煩雑な配線接続に悩まされることもなくなりました。
3.MR8741にはエリア判定機能を搭載、良否判定が可能に
 従来のメモリハイコーダに搭載していたエリア判定機能をMR8741には搭載しました。エリア判定機能とは、製品出荷時の良否判定をする際に、あらかじめ良品とされる波形判定エリアを設定しておき、その範囲内に測定波形が収まるかどうかを検査するものです。
 生産ラインでエリア判定機能を使用することで、人間が良否判定することによる曖昧さがなくなると同時に、検査の自動化が可能になり、生産性向上が期待できます。

■DVM(デジタルボルトメータ)ユニットMR8990の特長
1.高精度で高分解能な測定が可能になり、微小な電圧変動も測定
 今回の新製品のターゲットユーザーである電気自動車のモーターやバッテリの開発現場では、非常に微小な電圧変化の測定が求められており、そうしたニーズに特化したDVMユニットを開発いたしました。
 電圧変動の判別可能な最小範囲である分解能は、0.1μVと、当社現行品と比べて1/30となりましたので、より微細な変動を測定することができます。
また、測定確度も0.01%rdg.0.0025%f.s.となり、従来製品に比べて30倍精度が向上しました。
2.同時測定が可能なユニットで、測定時間の短縮が可能
 MR8990は複数のチャンネルを用いて同時にDC電圧測定が可能ですので、従来の複数台の計測器でシステムを組み込む方式に比べて測定時間の大幅な短縮が実現できます。

■主な使用用途
エンジン・コントロール・ユニットや電気自動車用のインバータ、モーターの性能検査
電気自動車用バッテリの性能検査
電力設備の試験(負荷遮断試験、開閉器の試験)

■価格
MR8740、MR8741:要問い合わせ
MR8990:125,000(税込131,250)

■年間販売目標台数
MR8740、MR8741:合計120台
MR8990:150台


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