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絶縁抵抗計IR4052、IR4051シリーズを発売 お客様の視点で開発、作業効率を向上

掲載日:2012年9月13日


 HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:吉池達悦)は、このたび絶縁抵抗計IR4052、IR4051シリーズを発売いたします。
 絶縁抵抗計は、基本測定ツールの一つに数えられ、配電盤など屋内配線の定期点検や試験などで必ず使用される電気設備の良否を判断する際に要となる測定器です。当社は長年、絶縁抵抗計を販売してまいりましたが、このたびお客さまのニーズを踏まえ、2シリーズを新たに発売することとしました。このシリーズはこれまで発売してきた指針形のIR4000シリーズと同様にJIS規格の認証を受けています。
 新製品では、応答性能を高めるとともに、コンパレータ(比較判定)機能を充実させ、音と光で判定結果を知らせるようにしましたので、瞬時に一目で結果を知ることができます。これにより、作業効率が大幅にアップします。

■絶縁抵抗計IR4052、IR4051シリーズの特長
コンパレータ機能の充実により、瞬時に良否を判定可能に
 コンパレータ機能とは、あらかじめ設定した基準値と測定した値とを比較し、良否判定をする機能です。今回発売する新製品では、応答性能を高め、測定リードを測定対象に当てると、即座に良否判定をするようにしました。
 さらに、コンパレータ機能による良否判定を音と光で認識できるようにしました。
 PASS(正)の場合には、「ピッ」という短い音と測定リードのLEDが緑色に光ります。
 FAIL(否)の場合には、「ピー」という連続音とともに、測定画面が赤く発光します。また、測定リードのLEDは赤色に光ります。
 1棟の建物内で100か所を越える測定箇所があることも珍しくありませんが、この機能によって、次々と連続して良否判定をすることができるようになるため、作業効率の大幅な向上が期待できます。
測定値の読み取りが容易に
 測定対象は、敷設された長いケーブルであることがほとんどです。このため、近隣の電気配線などから放出されるノイズの影響を受け、絶縁抵抗は不安定になるものです。しかし、新製品は、表示を安定化するさまざまな工夫を施していますので、厳しい環境でも、測定値の読み取りが容易です。
高電圧出力時の安全性を向上
 新製品には、高電圧設備を試験するための500Vと1000Vという高電圧を出力する機能があります。この高電圧を低電圧機器に誤って加えてしまうと、低圧機器を故障させてしまう恐れがあります。そこで、新製品には、誤った電圧出力を防止する機能を搭載しました。
 500Vと1000Vの電圧を出力する際には、ファンクションキーを該当箇所に合わせ、点滅している高電圧出力の保護解除キーを押すという2つの操作を必要としました。これにより、ファンクションキーの操作ミスによる誤った出力を防ぐことができます。
太陽光発電や電気自動車の普及に備え、AC/DC電圧が測定可能に
 太陽光発電や電気自動車の普及により、直流電圧測定の必要性が高まっています。そこで、新製品には、交流(AC)に加えて、直流(DC)の電圧測定機能を搭載しました。
電気自動車、ハイブリッド自動車や建築電気設備の試験点検用途に
 新製品には、DC200mAでの低抵抗測定機能を備え、電気自動車、ハイブリッド自動車の間接保護接触試験や建築電気設備に関するJISC60364に沿った保護導体の抵抗測定に対応しています。

■IR4052に追加搭載の機能
 IR4052は測定結果をバーグラフでも表示しますので、より視覚的に判定できます。また、IR4051シリーズに比較して、コンパレータ機能を使用したときに、より高速に判定します(IR4051が約0.8秒であるのに対して、IR4052は約0.3秒)。

■主な使用用途
電気設備の保守点検
ビルメンテナンス・工場設備の保守点検
通信設備・計装設備の保守点検
太陽光発電、電気自動車の電圧測定

■価格
IR4052-10:38,000(税込39,900)
IR4051-10:25,000(税込26,250)
IR4052-11:42,000(税込44,100)
IR4051-11:29,000(税込30,450
※-11は手元でリモート操作可能なスイッチ付リードを搭載、-10はスタンダードタイプの測定リードを付属。

■年間販売目標台数
30,000台(シリーズ合計)

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