メモリハイロガーLR8431を発売 USBメモリ対応と熱電対測定の確度向上で利便性向上

掲載日：2012年8月10日

　HIOKI（日置電機株式会社：長野県上田市、代表取締役社長：吉池達悦）は、このたびメモリハイロガーLR8431を発売いたしました。
　ロガーは電圧や温度の変化を多チャネルで、また長時間記録できる計測器です。電子機器内部の温度測定や、電気自動車のモーターやバッテリの評価試験、または工場設備のメンテナンスなど、その測定用途は幅広いものとなっています。
　今回、当社が発売したLR8431は2008年8月に発売した10ch測定可能なメモリハイロガー8430をリニューアルした製品です。従来機8430に、大きく二つの改善を加えました。第一にUSBメモリへの対応、第二に熱電対測定の確度を向上させました。これにより、お客さまの利便性が向上しました。
■LR8431の特長
USBメモリに対応し、データ保存が手軽に
　USBメモリに長時間測定したデータを記録できますので、データの保存が非常に手軽にできるようになりました。LR8431は、従来のCFカードによる保存もできますので、用途に応じた使い分けができます。
熱電対測定の確度が向上し、測定信頼性が向上
　熱電対(注)Kの測定確度が従来機3℃から1.5℃と向上しました。確度向上により、測定の信頼性が向上しました。
(注)：熱電対とは、温度を測定するセンサです。異なる2本の金属線を接続し、2つの接した部分に温度差を与えると、熱起電力が生じるので、この現象を利用し、測定電圧をロガー本体で温度に換算、測定しています。
記録媒体の記録可能時間を表示することで、より便利に
　LR8431では記録媒体であるCFカードやUSBメモリの空き容量から、記録が可能な時間を本体で表示しますので、測定途中で記録媒体がデータでいっぱいになるという状況を避けることができます。
手のひらに乗る大きさながら、サンプリング速度は10msで10チャネル測定が可能
　LR8431はクラス最小で、手のひらに乗る大きさです。縦101mm横176mm幅41mmで、重さは550g（本体のみ）です。持ち運びが簡単で、機動性に富んでいます。また、最速10msのサンプリング速度で、10チャネルの測定が可能です。
高輝度のワイド液晶を採用し、見やすい画面に
　本体の画面には、高輝度のQVGA-TFTワイド液晶を採用しましたので、波形がより見やすくなっています。
■主な使用用途
電力（電力設備診断、電力設備メンテナンス）
自動車・電車・流通（エンジン開発、モーター開発、空調試験、冷凍輸送車両の温度管理）
電機・部品（製品検査、製品開発、品質保証）
ビルメンテナンス・工場設備（省エネ診断、冷凍・冷蔵倉庫）
■価格
LR8431：110,000（税込115,500）
■年間販売目標台数
3,000台

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