HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:吉池達悦)は、このたびLCRメータ3機種を発売いたします。対象製品はIM3523、IM3533、IM3533-01です。今後も拡大が期待される電子部品市場に向けて、3機種とも生産ラインから研究開発まで幅広い用途での使用が期待される製品になっています。
■3機種の性能
3機種ごとの性能は、主に次の通りです。IM3523は、電子部品の生産ラインにおける検査に便利な機能を搭載しています。このIM3523の機能をベースに、トランスやコイルの検査に適した機能を搭載したのがIM3533となっています。また、IM3533-01は前述の2製品の機能を持ちながら、より研究開発用途に機能を充実した製品です。
■3機種共通の特長
測定周波数・電圧・電流の範囲が広がり、用途の幅も拡大
各機種は測定周波数・測定信号の範囲が従来機種に比べて拡大しています。これにより、測定用途の幅が広がり、ユーザーの利便性が向上しました。
基本確度は0.05%に改善
3機種とも、Z(インピーダンス)を測定した際の基本確度が0.05%rdg.になっています。従来機(0.08%rdg.)に比べ改善を加えたことで、より正確に測定することができるようになりました。
Z(インピーダンス):交流回路での抵抗値のこと
従来機に比べ半分以下の測定時間で測定効率が向上
従来機で5ms(1msは1/1000秒)かかっていた測定時間が、IM3523では2msと半分以下に短縮されましたので、測定効率が大幅に向上しました。特に、生産ラインでの使用では測定時間の短縮とコストダウンに大きな威力を発揮します。
コンタクトチェック機能で検査漏れの可能性を低減
コンタクトチェック機能は、測定時の断線や接触不良を検出します。これにより検査漏れの可能性が低くなりましたので、より信頼性の高い測定が可能です。
■各機種の特長
IM3523
(1)小型・軽量化で生産ラインの組み込みに最適
従来機に比べて、設置面積は約40%小さくなり、質量も約20%軽くなりましたので、生産ラインや自動機内における設置場所の確保が容易になりました。
IM3533
IM3533はIM3523の機能に加えて、以下の特長を有しています。
(1)巻線、コイル、トランスなどの測定に適した機能を搭載し、用途の幅が拡大
IM3533は巻線、コイル、トランスなどの測定に適した機能を搭載しています。巻線やトランスなどについては温度補正機能が付いたDCR測定ができます。また、タンタルコンデンサなど有極のコンデンサに有効な、内部DCバイアス測定(5Vの範囲)ができます。こうした特定部品の測定が可能になったことで、測定の幅が広がりました。
(2)タッチパネル採用で、操作性が向上
IM3533はタッチパネルを採用しました。これにより、操作性が向上しました。
IM3533-01
IM3533-01は、上記2製品の機能に加えて、以下の特長を有し、研究開発用途に対応できる機種となっています。
(1)周波数スイープ機能により、研究開発部門における測定に威力を発揮
周波数の範囲を指定し、周波数ごとの測定変化を見るという周波数スイープ機能を搭載していますので、電子部品の特性を知る研究開発部門で威力を発揮します。また、測定結果はUSBメモリやインタフェースを介して、パソコンなどに保存でき、周波数ごとのデータ解析が可能になりました。
■価格
IM3523:198,000(税込207,900)
IM3533:320,000(税込336,000)
IM3533-01:380,000(税込399,000)
■年間販売目標台数
IM3523 :800台
IM3533 :500台
IM3533-01 :200台
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