資料ダウンロード
カタログ、技術資料、アプリケーションなどの資料はこちら。会員登録するとより自由にダウンロードいただけます。
サポート情報
会員サービスやセミナー、FAQなどのお客様のお役に立つ情報をまとめています。
購入・レンタル
購入・レンタル・見積もりのご案内です。
購入時のご注意事項
アフターサービス
製品をご購入後のお客様にむけて、アフターサービスと製品の保証に関する情報をご紹介します。
企業情報
HIOKIは世界に向けて計測の先進技術を提供する計測器メーカーです。
サステナビリティ
すべてのステークホルダーの皆さまとともに発展していくための、様々な取り組みをご紹介します。
IR情報
株式情報、財務・経営情報を掲載しています。
採用情報
新卒・キャリア採用についてはこちらをご覧ください。
お問い合わせ
お知らせ情報
掲載日:2010年6月24日
異なる測定条件の高速の検査が1台で可能に
HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:吉池達悦)は、7月中旬にインピーダンスアナライザIM3570を発売いたします。IM3570は、1台でLCR、DCR測定とスイープ測定を可能にしました。さらに、当社がこれまで販売してきたLCRハイテスタと比べて、測定時間を大幅に短縮し、さらに測定精度を向上させました。
IM3570は、コイルやコンデンサ、圧電素子など電子部品の生産ラインにおける検査用途、大学や企業の研究部門における開発用途向けに拡販を行ない、年間販売目標を600台としています。
■インピーダンスアナライザとは
インピーダンスアナライザは、測定周波数や測定電圧を連続的に変化させながら、被測定物の特性を見るというスイープ測定を、主要な機能にしています。たとえば、コイルやトランス、コンデンサ、圧電素子の開発や検査などでも使用されます。このように、インピーダンスアナライザは、需要が回復してきた電子部品市場において、欠かすことのできない計測器といえます。
※インピーダンス:交流回路で、電流の流れにくさを表す量のこと。単位は、オーム(Ω)を使う。
■新製品の特長
1.異なる測定条件であっても、1台で高速測定が可能に
コンデンサなどの部品の測定では、複数の測定項目を異なる条件(周波数、レベル)で測定する場合があり、1つの生産ラインで複数台の測定器を使用することがあります。IM3570は異なる測定条件で高速に連続して測定することができますので、1台で対応することができます。
2.検査速度が2倍に向上(従来機比)
当社従来機(3532-50)に比べ、測定時間の大幅な短縮化を実現しました。LCRモードで、従来機では、通常5msの測定時間がかかっていましたので、検査速度は2倍以上に向上しています。
電子部品の全数検査をしなければならない生産ラインなどでは、IM3570はその能力を発揮します。
3.測定の繰り返し精度が1ケタ向上(※1mΩ、100回測定時)
機能性高分子コンデンサは低ESR化が進み、数mΩを正確に測定することが求められています。IM3570は低インピーダンス測定時の精度を従来機より1ケタ向上させていますので、安定した測定をユーザの皆さまにご提供します。
4.広範囲な測定周波数
IM3570はDCおよび4Hz~5MHzの範囲内における周波数帯域を5桁分解能(1kHz未満は0.01Hz 分解能)で設定できます。共振周波数の測定や動作条件に近い状態での測定・評価ができます。
5.測定パラメータは15種類
Z、Yなど15種類のパラメータを測定でき、必要なパラメータをパソコンに取り込めます。
6.誤測定を防止するコンタクトチェック機能を搭載
4端子測定、2端子測定のコンタクトチェック機能が搭載されています。被測定物に測定用電極が接触していない状態で測定することを防ぎますので、未検査製品を誤って出荷するような事態を避けられます。
7.広範囲な測定電圧/電流
通常のオープンループの信号発生に加え、定電圧/定電流モードで電圧/電流依存性を配慮した測定が可能です。5mV~5V/10μA~50mA(~1MHz)まで、広範囲な測定信号レベル設定が可能です。
8.測定ケーブルは4mまで延長可能
4端子対構成で測定ケーブルの影響を低減し、測定ケーブル長は4mまで確度保証されています。自動機の配線が容易になります。
■IM3570の主な仕様
測定モード LCRモード:単一条件で測定
アナライザモード:測定周波数、測定レベルでスイープ (測定点:1~801、掃引方法:通常掃引/セグメント掃引、表示:リスト表示/グラフ表示)
連続測定モード:保存した条件を連続で測定(最大32通り)
測定パラメータ Z, Y, θ, Rs(ESR), Rp, Rdc(直流抵抗), X, G, B, Cs,Cp, Ls, Lp, D(tanδ), Q
測定レンジ 100 mΩ~100 MΩ, 12レンジ(全てのパラメータはZで規定)
基本確度 Z : 0.08%rdg. θ: 0.05
測定周波数 4Hz~5MHz (10mHz~100Hzステップ)
測定信号レベル 通常モード:
Vモード・CVモード: 5mV~5Vrms (1MHzまで),10mV~1Vrms (1MHz~5MHz), 1mVrmsステップ
CCモード: 10μA~50mArms (1MHzまで), 10μA~10mArms (1MHz~5 MHz), 10μArmsステップ
低インピーダンス高精度モード:
Vモード・CVモード: 5mV~1Vrms (100kHzまで),1mVrmsステップ CCモード: 10μA~100mArms (100kHzまでの100mΩと1Ωレンジ), 10μArmsステップ
出力インピーダンス 通常モード: 100Ω
低インピーダンス高精度モード: 10Ω
表示 カラーTFT 5.7inch、表示 ON/OFF設定可能
表示桁数設定 3~7桁の表示桁数の設定が可能、初期値6桁
測定時間 0.5 ms (100kHz、FAST、ディスプレイOFF、代表値)
測定スピード FAST/MED/SLOW/SLOW2
DC バイアス測定 通常モード: DC 0V~2.50V(10mVステップ)
低インピーダンス高精度モード:DC 0V~1.00V(10mVステップ)
直流抵抗測定 通常モード: 測定信号レベル DC 100mV~2.5V(10mVステップ)
低インピーダンス高精度モード: 測定信号レベル DC 100mV~1.00V(10mVステップ)
コンパレータ LCRモード:第1、第3項目に対してHi/IN/Lo
アナライザモード:
エリア判定(各ポイントに対してHi/IN/Lo)、
ピーク判定(極大、極小の周波数と絶対値に対してHi/IN/Lo )
メモリ機能 32,000データを本体のメモリに保存
インタフェース EXT I/O(ハンドラ), RS-232C, GP-IB, USB(Hi-Speed/Full-Speed), USBメモリ, LAN(10BASE-T/100BASE-TX)
電源 AC 90~264V, 50/60 Hz, 150 VA max.
寸法・質量 約330W119H307D mm, 約5.8 kg
■主な販売対象
•電子部品(コイル、コンデンサ、圧電素子など)市場
•大学・研究開発部門
■年間目標販売台数
600台
■本体価格
780,000円