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DCシグナルソースSS7012を新発売

DCシグナルソースSS7012

掲載日:2009年12月1日


プラント・ビル・発電所の計装機器などの維持管理に活躍

 HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:吉池達悦)は、プラント、ビル、発電所における制御システムや、半導体製造装置などのメンテナンス作業に不可欠なDCシグナルソースSS7012を12月9日に発売いたします。

■はじめに(開発の背景)
 現在、プラントやビルの制御システムや半導体装置などには、多くの計器類が搭載され、また電気信号によって複雑な動作の制御が行なわれています。DCシグナルソースは自ら電気信号を発生させることで、搭載された計器類が正しい数値を表示しているか、また誤動作などをせず正常に機能しているかを確認する際に必要な計測器です。
 これまで当社のDCシグナルソースは、こうした多くの用途で使われてきました。
 一方、今後太陽光発電市場の拡大が予想され、当社のDCシグナルソースが太陽光パワーコンディショナーの日射計模擬入力などの面で使用されることが期待されています。
 このような背景から、当社は新製品SS7012の開発を進めてきました。

■DCシグナルソースSS7012の概要
 SS7012は、計器類の表示確認などに必要な定電圧(CV)、定電流(CC)を発生させるほか、電圧と電流の測定もできます。定電圧は?25V、定電流は?25mAまでの発生が可能で、電圧は?28V、電流は?28mAの測定をします。
 このほか、8種にのぼる熱起電力の発生と温度測定も可能です。
 さらに、SS7012は高安定性を実現するとともに、現場で使われる機会が多いことから、連続使用可能時間を従来の2倍超に延ばすなどの改善を図りました。

■DCシグナルソースSS7012の特長
計装機器のメンテナンスに最適(ループテスト)  
 SS7012は、25VまでのDC電圧を出力できるのと同時に、28mAまでのDC電流を測定できます。この機能により工場、発電所、ビルなどの二線式伝送器※1のチェックが可能になります。また、DC24V電圧出力端子の負荷電流を25mAまで吸い込むことができるので、ディストリビュータ※2のチェックをすることができます。
熱起電力8種の発生が可能  
 SS7012は、JIS C 1602-1995、IEC584-1に規定されているK、E、J、T、R、S、B、Nの熱電対について、電圧出力が可能ですので、温度計の校正が簡単にできます。
長時間の連続使用が可能
 SS7012は現場に持ち運んでの使用を考慮し、長時間の連続使用が可能です。従来機2倍超の3時間近い連続使用ができます(定電圧、定電流発生の場合)。
パソコンによる制御が可能
 SS7012には、インタフェースとしてUSB1.1を搭載しています。専用のPCアプリケーションを使用することで、遠隔操作が可能になったほか、信号の複雑な入出力をさせるプログラムを作成できるようになりました。
※1 二線式伝送器:計装で使用される。電源と信号を2本の線で共通に使用する発信器
※2 ディストリビュータ:二線式伝送器と組み合わせて使用する信号分配器

■主な仕様
寸法:104Wx80Hx8D mm
質量:590g
確度保証期間:1年間
発生ファンクション:定電圧(CV)、定電流(CC)、熱起電力(TC)
測定ファンクション:電圧、電流、温度

■期待される主な用途
下記設備およびシステムのメンテナンスに使用します。
半導体装置
発電所設備および制御システム
船舶のメータ、表示器
工場・プラント・発電所・ごみ処理・水処理場
太陽光発電システムのパワーコンディショナ(日射計、温度計の模擬入力)


■価格
110,000円 (税込115,500円)

■年間販売目標台数
1,200台

■発売予定日
2009年12月9日

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