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メモリハイコーダ8847に搭載。周波数ユニット、電流ユニットを新発売

周波数ユニット8970

メモリハイコーダ8847

本体右側面のユニット装着部

掲載日:2009年7月31日


8847本体にはFFT解析機能を追加

 HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:吉池達悦)は、このたびメモリハイコーダ8847に搭載する、周波数ユニット8970と電流ユニット8971を発売いたします。
 また、昨年6月に発売の 8847について、主に振動解析分野で使用されるFFT解析機能を追加搭載し、来月初旬に新たに発売いたします。なお、FFT解析機能が搭載されるメモリハイコーダ8847の本体価格は現状のまま据え置きます。

【製品概要と主な特長】
■FFT解析機能搭載メモリハイコーダ8847
 メモリハイコーダ8847は、商用電源ラインの瞬時波形、さらにモータの突入電流など過渡的な瞬時波形を簡単に記録できる、高速波形記録計で、昨年6月に発売しました。
 今回新たにFFT解析機能を搭載することで、電気系の歪みや機械系の振動波形の調査・解析が可能になりました。

■周波数ユニット8970
 周波数ユニット8970は、8847の入力部に装着して使用する、パルス信号用の計測ユニットで、主に工場の生産設備の異常監視を目的に使用されます。
 工場の生産設備には、稼働状況を監視する、ロータリーエンコーダと呼ばれる計測センサが使われています。エンコーダからは、設備の稼動に応じてパルス信号が出力されており、このパルスを計測することが、生産設備の維持管理をする上で必要です。
 8970は、単位時間当たりのパルス数の変動や、パルス数の変化をグラフ化することができるので、測定対象物の稼働状況がわかります。また、電圧の入力範囲を三相200Vラインまで拡大し、電源周波数にも対応することで、幅広い用途が可能になりました。
 8970には、「周波数、回転数、電源周波数、パルスデューティ比、パルス幅、積算」という6種類の測定モードを用意しましたので、多用途に利用可能です。

■電流ユニット8971
 電流ユニット8971は、8847の入力部に装着して使用する、電流測定用の計測ユニットです。
 8971開発の背景には、さまざまな種類の電流を測定したいというお客さまの要望がありました。ハイブリッド自動車や電気自動車を開発する上では、直流電流からインバータによってスイッチングされた、50/60Hz以外の周波数成分を含む歪み電流の測定が必要です。また、モータ起動時に発生する突入電流の測定ニーズも高まるなど、その対象は現在多岐にわたります。
 8971と専用の非接触電流センサを組み合わせることで、これらの電流波形の記録が可能になりました。
 8971は、お客さまの省コストと効率化に役立ちます。電流波形を記録するためには、非接触式のクランプオンセンサを使用しますが、従来はセンサごとに駆動用の電源が必要になり、駆動電源数だけコストが発生しました。また、電流値を読み取る際には、数値換算の操作も必要でした。8971を使用すれば、駆動用電源も数値換算の操作も必要ありません。

【主な使用先】
◆電力設備、発電所・変電所関連
 遮断試験、設備診断、トラブル解析
◆鉄道・輸送、自動車関連
 モータ関連の開発、実験 不具合解析、品質保証
◆エレベータなどサービスメンテナンス分野
 シーケンス回路のメンテナンス、トラブル解析
◆工作機械・生産設備
 メンテナンス、トラブル解析

【価格と販売目標台数】
1.価格
 周波数ユニット8970 価格¥120,000(税抜)
 電流ユニット8971  価格¥150,000(税抜)
2.目標販売台数
 年間 各100台

【仕様概要】
周波数ユニット8970
入力端子
最大入力電圧  DC400V
対地間最大定格電圧  AC/DC300V
測定範囲
周波数モード DC~100kHz
回転数モード  0~2Mr/min
電源周波数モード  50Hz、60Hz、400Hz
積算モード DC~100kHz
デューティ比モード  10~100kHz
パルス幅モード 2μ~2s
入力電圧範囲 10V、20V、50V、100V、200V、400V
分周機能  1~4,096分周まで1ステップ設定
(周波数、回転数、積算モード)

電流ユニット8971
入力チャネル数 2ch
測定範囲 AC/DC 最大500A
測定確度 0.65%f.s.
周波数特性 DC~100kHz 3dB(DC結合時)
A/D分解能 12bit
最高サンプリング速度  1MS/s

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