資料ダウンロード
カタログ、技術資料、アプリケーションなどの資料はこちら。会員登録するとより自由にダウンロードいただけます。
サポート情報
会員サービスやセミナー、FAQなどのお客様のお役に立つ情報をまとめています。
購入・レンタル
購入・レンタル・見積もりのご案内です。
購入時のご注意事項
アフターサービス
製品をご購入後のお客様にむけて、アフターサービスと製品の保証に関する情報をご紹介します。
企業情報
HIOKIは世界に向けて計測の先進技術を提供する計測器メーカーです。
サステナビリティ
すべてのステークホルダーの皆さまとともに発展していくための、様々な取り組みをご紹介します。
IR情報
株式情報、財務・経営情報を掲載しています。
採用情報
新卒・キャリア採用についてはこちらをご覧ください。
お問い合わせ
お知らせ情報
掲載日:2009年5月20日
当社の事業領域とする電気測定器は、産業界のマザーツールと呼ばれています。電気測定器は、電気はもちろん温湿度、振動、磁気、光などあらゆる物理現象を測定するもので、科学技術の発展に必要不可欠な存在です。身の回りの家電製品、そして電気自動車、太陽光発電、燃料電池など近年脚光を浴びているこれらの製品開発に使われています。
当社が扱っている電気測定器は非常に多くの種類があります。製品の特性を考慮し、財務資料では以下の5つのセグメントに分類しています。
1. 自動試験装置
自動試験装置は、基板を検査するための測定器です。基板は電化製品を正しく作動させるために必要な部品で、テレビや携帯電話など、ほぼすべての電化製品に使われています。これらの基板の品質を確認するために、自動試験装置が用いられています。現在では、電気部品が実装された基板や、ICパッケージを測定対象とした製品を販売しています。自動試験装置は生産ラインで使用されています。
同セグメントは、大きく3つの製品カテゴリに分けられます。
実装基板検査装置:電子部品が実装された状態での基板検査
ベアボード検査装置:部品未実装状態での基板検査(ICパッケージ基板含む)
画像検査装置:プリント基板の最終外観検査
同セグメントは、景気動向の影響を受けやすいのが特徴で、年度ごとの売上変動幅は他のセグメントに比べて比較的大きいといえます。
2. 記録装置
記録装置は、電気信号の経時変化を調べるための測定器です。新製品の開発や生産設備の異常監視など、業種を問わず、幅広い場面で使われています。例えば、自動車の開発現場などでは、エンジンの動作確認をしたり、車内の温度変化を見たりしています。
同セグメントは大きく3つの製品カテゴリに分けられます。
メモリーレコーダー:高速現象の波形観測・記録が可能、電気から機械分野まで広範囲な用途が可能
データロガー:温度や電圧等の長期的な変化を多チャンネルで監視・記録
波形判定器:機器の動作状況を波形により自動判定、生産ラインの自動化を支援
当社は、1983年に他社に先駆けて記録計「メモリーハイコーダ」を発売しており、記録計の分野では発売以来トップシェアを維持しています。
3. 電子測定器
電子測定器は、電子部品やデバイスの評価試験を行なったり、製品の省エネ性能を測定したりするもので構成されています。コンデンサなどの良否検査を行なう抵抗計、LCRテスタや、省エネ目的に消費電力を測定する電力計が主な製品です。この他に、DVDの光ピックアップやカメラモジュールの検査装置もこのセグメントに含まれます。
同セグメントは主に以下の製品カテゴリに分けられます。
回路素子測定器:電子部品の生産ラインでの検査、燃料電池・ICタグ等の性能評価
光ピックアップ検査装置:CD、DVD用光ピックアップや、CCDカメラモジュールの調整、検査
通信用測定器:光関連部品の検査
電力計:電気設備の省エネ対策、電力管理、研究開発・生産ラインにおける検査
電源品質アナライザ:新エネルギー(太陽光、風力発電、燃料電池等)、コージェネなどの分散電源の品質確保
遠隔計測システム:遠隔地のデータを一元管理
回路素子測定器など電子部品分野向けの測定器は設備投資の状況に左右されやすい一方で、省エネ法の改正や環境意識の高まりから電力計などの販売は堅調であるのが特徴です。
4. 現場測定器
現場測定器は、主に電気配線工事・設備の保守点検で使用される測定器です。当社が扱う現場測定器の幅は広く、電圧・電流を測定するテスタや、磁界変化を利用して電流を測定するクランプ電流計などがあります。
同セグメントは、主に以下の製品カテゴリに分けられます。
テスタ クランプ電流計:電気配線工事や設備の保守点検
絶縁抵抗計:電気工事や電気設備の保守点検
波形クランプセンサ:電流波形の観測
記録装置や電子測定器が数十万円の価格帯の製品であるのに対して、現場測定器は数千円から数万円の価格帯の製品が中心であるのが特徴です。同分野における当社のブランド力は強く、販売数量の多さ、購買層の裾野の広さから、安定した売上が望める分野です。
5. 周辺装置他
周辺装置他は、自動試験装置などの4つのセグメントに分類されないアクセサリー製品で構成されています。