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小さい、軽い! 熱流ロガーLR8432を発売

LR8432

掲載日:2015年9月14日

断熱性能の評価、温度変化の原因解析に最適

 HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:町田正信)は8月末に熱流ロガーLR8432を発売いたしました。
 当社は昨年3月にワイヤレス熱流ロガーLR8416を発売し、熱流計測市場に参入しました。熱流とは熱の移動の度合いを示すもので、現在自動車開発の現場や建築住宅設備の性能評価などをはじめとして、測定ニーズが高まっています。今回発売するLR8432はワイヤレスタイプのLR8416に比べて、有線による10ch計測、小型軽量の本体で、お求めやすい価格を実現しています。

■熱流とその測定例について
 温度変化が生じる過程では、必ず熱の移動が起こります。この熱の移動の度合いを示すものを「熱流」といい、LR8432はこの熱流を長期間にわたって測定することができます。
 熱流の測定ニーズは、現在さまざまな場面で高まりつつあります。その一例が自動車の開発現場です。自動車業界では、現在燃費向上に向けて、各社が重点的に研究開発に取り組んでいます。この燃費はエアコンを使用することで悪化します。そのため、外気温の影響を受けにくい状態、つまり断熱性を高めることでエアコンの運転頻度や程度を少なくし、その結果実際の燃費向上につなげようと各社が競っています。
 この断熱性能が高い状態は、熱の移動の度合い(熱流)が小さいことを意味します。熱流を記録するLR8432は一例として、こうした測定場面で威力を発揮します。

■主な使用用途
 ・自動車市場 (エンジンルームから車内への熱流入の評価、車載部品の熱害の把握、熱源の特定など)
 ・住宅市場 (建材の断熱性能や床暖房の性能評価など)

■製品の特長
1.クラス最小、軽量のボディを実現
 LR8432は、クラス最小で軽量ボディを実現しましたので、手のひらサイズで持ち運びが非常に楽になりました。
 また、従来製品のワイヤレス熱流ロガーLR8416では、本体のほかに測定ユニット(LR8510、LR8511)を組み合わせて使用しています。LR8432は本体に測定端子が搭載されている点が、従来製品と異なります。
  LR8432: 寸法 176W101H41Dmm  質量550g
  LR8416: 寸法 230W125H36Dmm  質量700g (従来製品)
2.全10チャネルで10msの高速サンプリングが可能に
 従来製品(LR8416)の測定サンプリングが最速で100ms(1/10秒)であったのに対して、LR8432は最速で10ms(1/100秒)となり、10倍速くなりました。電気自動車、ハイブリッド自動車など、電子化が進む自動車の開発で求められる測定の高速化にも対応しています。
3.高感度で微量な熱流を計測が可能に
 LR8432は、高感度化を進め、電圧/熱流の測定レンジを10mV f.s.まで用意しました。これにより、温度変化の小さな箇所でも、正確で信頼できる測定ができるようになりました。
4.熱流センサの設定が簡単に
 熱流を測定するためのセンサ(熱流センサ)はそれぞれ感度が異なり、従来は感度定数から1Vあたりの変換比を計算して設定する必要がありました。LR8432では、感度定数をそのまま入力すれば設定が完了しますので、作業の効率性が向上します。

■価格
 熱流ロガー LR8432 :130,000円(税抜)
 
■年間販売目標台数
 500台
 
 
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