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任意波形発生ユニットU8793を発売 「記録」と「発生」を1台で実現

U8793

MR8847A

掲載日:2015年10月8日

 HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:町田正信)は任意波形発生ユニットU8793を発売いたします。
 現在、自動車や鉄道といった輸送機器の開発では、制御基板が適切に機能しているか把握するために、実際の走行状態で電気波形の記録をする必要があります。この記録した電気波形をもとに、シミュレーション試験用の波形を発生させ、さらなる試験を行なうことで輸送機器の性能向上に取り組んでいます。
 今回発売する任意波形発生ユニットU8793は、当社が発売するメモリハイコーダと組み合わせることで、1台で「記録」と「発生」を行なうことを可能にしています。

■開発の背景
 自動車や鉄道といった輸送機器の開発に際しては、エンジン制御やブレーキシステムなどの制御基板が適切に機能しているか試験をする必要があり、それには電気信号の波形を記録する必要があります。当社は電気波形を記録する計測器として、メモリハイコーダを発売しています。このメモリハイコーダは、試験車両に搭載され、さまざまな試験で使われています。
 自動車の開発現場では、実際に車両を走行させて得た試験データに基づいて、シミュレーション試験を行なっています。このシミュレーション試験では、一例として実際の波形データにノイズを混在させるなどして、実車の試験よりも厳しい環境を作り出します。こうして新たに作成した波形データを電気信号として発生させ、それを制御基板に入力することで、基板がより厳しい環境下でも正しく機能するか確認しています。こうした試験を繰り返すことで、高い性能を実現しています。
 今回発売する任意波形発生ユニットU8793は、実際にメモリハイコーダで測定した電気波形をそのまま発生させたり、加工したりする機能を有した製品です。

■U8793の特長
1.「発生」させながら「記録」することを1台で可能に
 メモリハイコーダと波形発生ユニットU8793を組み合わせて使用すれば、1台でファンクションジェネレータ機能と任意波形発生機能、波形測定機能を利用することができます。従来の方式では、任意波形発生器で波形を発生させ、それを制御基板に入力し、その波形を記録していました。そのため、任意波形発生器と波形記録計の2台必要でした。U8793を使用することで、測定の利便性が向上します。
 ファンクションジェネレータ機能: 正弦波や矩形波など、あらかじめ機器内で定められた波形を発生させる機能。
 任意波形発生機能: 実際のユーザーが任意に波形を作成、発生できる機能。
2.最大15Vの高出力が可能に
 自動車の制御基板の試験では、実車で測定した波形記録計のデータをもとに、任意波形発生器で電気波形を発生させていました。しかし、一般の任意波形発生器では、10Vまでしか発生させられず、自動車の開発現場では必要な電圧に満たないことから、増幅器を用いて電圧を上ざるを得ませんでした。一方で、増幅器を用いると、波形にノイズが混入することがあり、安定した出力ができませんでした。
  メモリハイコーダとU8793を用いれば、15Vまでの波形発生が可能になりますので、増幅器を用いた際の課題を回避することができます。
3.メモリハイコーダの組合せにより、最大54チャネルの任意波形の発生が可能に
 以下のメモリハイコーダと組み合わせて使用することで、最大で54チャネルの任意波形の発生が可能になります。
 MR8740: 最大54チャネル
 MR8741: 最大16チャネル
 MR8827: 最大32チャネル
 MR8847A: 最大16チャネル  

■価格
 U8793 : 200,000円(税抜)

■年間販売目標台数
 100台
 

 
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