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PW3390
掲載日：2017年2月23日
HIOKI（日置電機株式会社：長野県上田市、代表取締役社長：細谷和俊）はこのたび、パワーアナライザPW3390を新たに発売いたします。新製品PW3390は従来製品（3390）を超える業界クラストップレベルの電力基本確度±0.09%を実現し、高確度な電力解析ができるようになりました。このほか、測定周波数帯域を200kHzにまで拡大したほか、位相補正機能を新たに搭載しました。
今回発売したPW3390は、省エネルギー、新エネルギーに関わる電気機器の開発、生産、保守管理に大きく貢献します。
■開発の背景
現在、太陽光パネル、電気自動車、モーター、インバーターなど、省エネルギー・新エネルギーに関する電気機器の需要がこれまでにないほど高まっています。こうした電気機器の開発現場では、0.1%単位でのエネルギーの変換効率改善が求められています。
この改善事例としては、電気自動車（EV）や電気ハイブリッド自動車（HEV）のモーター解析等が挙げられます。EV/HEVは、バッテリーによりモーターを駆動しますが、同時にインバーターによってモーターを効率的に制御しています。この際に、バッテリーとインバーター間、およびインバーターとモーター間の電力をそれぞれ測定し、両者の電力を比較解析することで、エネルギー変換効率を把握しています。これ以外にも、太陽光発電用のパワーコンディショナーの変換効率の測定に対するニーズも高まっています。
これらの測定に際しては、高確度、広帯域が求められていることから、これらの必要な要素を兼ね備えた電力計の開発に取り組んでまいりました。
■PW3390の使用用途
・省エネルギー、新エネルギー分野の電気機器開発、生産、保守管理
バッテリー、モーター、インバーター、太陽光パネル、パワーコントローラー、電気自動車、エアコンなど
■PW3390の特長
1.電力基本確度±0.09%を実現
今回発売するPW3390は、業界クラストップレベルの電力基本確度±0.09%を実現しました。従来機種（3390）の電力基本確度が±0.1%でしたので、より高精度の電力測定が可能になりました。エネルギー変換効率の改善に向けては、0.1%単位という高精度の測定が求められますので、新製品はこうしたニーズに対応できます。
2.測定周波数帯域を200kHzまで拡大
従来機種（3390）の測定周波数帯域が、150kHzまでであったのに対して、PW3390は200kHzにまで拡大しました。
3.位相補正機能を新たに搭載
エネルギー効率変換の状況を把握するために、インバーター2次側の電力測定が行われます。この電力測定では、電流センサの位相特性の影響から、高周波になるほど、実際の値と測定値の誤差が大きくなる課題がありました。
PW3390には、新技術のバーチャルオーバサンプリングによる位相補正機能を搭載しました。これにより、位相誤差に起因する測定誤差を大幅に低減し、インバーター2次側の電力測定をより正確に測定できるようになりました。
4.多種多様なセンサを用意。AC/DC4000A※までの測定が可能に
高確度の貫通タイプ、クランプタイプ、また直接結線タイプなど、PW3390には17種類に及ぶ多種多様な電流センサを組み合わせることができます。開発現場から現場の保守管理までさまざまな測定ニーズに対応しています。
昨年発売したセンサユニットCT9557と組み合わせれば、メガソーラーのような大規模発電設備における多条配線の大電流を高精度に測定することが可能です（※センサユニットCT9557と、AC/DCカレントセンサCT6865-05またはAC/DCカレントプローブCT6846-05使用にて、4条配線の測定ではAC/DC4000Aまで測定可能）。
■価格
PW3390-01： 800,000円（税抜）
PW3390-02（D/A出力機能付）： 900,000円（税抜）
PW3390-03（D/A出力、モーター解析機能付）： 1,030,000円（税抜）
■年間販売目標台数
300台
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