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太陽光発電システム用バイパスダイオードテスタFT4310を3月17日に発売。世界初!日光照射状態でも遮光不要の開放故障検出装置

FT4310

掲載日:2017年4月7日

 HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:細谷和俊)は、「太陽光発電システム用バイパスダイオードテスタFT4310」を2017年3月17日に発売いたしました。
 FT4310は、結晶系太陽電池ストリングにおけるバイパスダイオード検査装置で、これを用いれば昼夜を問わずストリング単位でバイパスダイオードの開放/短絡故障を検出することができるようになります。ハンディーサイズで、日光照射状態でも遮光不要のバイパスダイオード開放故障検出装置は、世界初となります。
 本年4月に改正された改正FIT(固定価格買取制度)法に関連して、資源エネルギー庁は「事業計画策定ガイドライン」を策定しました。さらに2016年末には日本電機工業会と太陽光発電協会が「太陽光発電システム保守点検ガイドライン(民間版ガイドライン)」を発表しています。今回、発売するFT4310はこれらのガイドラインに沿った保守点検作業を可能にしています。
 ※バイパスダイオード:発電した電流を、発電できなくなっている太陽電池を避けて流すための部品。
 ※ストリング:複数枚の太陽電池モジュールを直列配線し、まとまった電力量を発生できるようにしたもの。


■商品発売の経緯
 太陽光発電システムに搭載されているバイパスダイオードは、発電量の低下を防ぐという経済的な役割とともに、発電できなくなったセルの発熱を抑え、火災という最悪の状態を防ぐという安全上の役割を持った重要な部品です。ところが、バイパスダイオードの開放故障を簡単に検査する方法がなかったため、ほとんど検査されていませんでした。今回、より安全な太陽光発電を目指し、これを簡単かつ素早く見つけることができる装置を開発し発売しました。


■主な使用用途
 ・太陽光発電システムの保守管理
 ・太陽光発電システムの設置工事 など


■製品の特長
1.夜間はもちろん、昼間でも遮光せず、バイパスダイオードの開放故障をストリング単位で検出可能
 測定対象となるストリングを系統連系から切り離すことで、日中でも遮光などの処置をする必要がなく、接続箱にて開放故障したバイパスダイオードを含む太陽電池ストリングを検出することができます。異常ストリングの特定を素早く行うことができます。
2. ストリングの配線抵抗を含むバイパスルートの抵抗が測定可能
 太陽電池ストリングの配線抵抗を含むバイパスルートの抵抗が測定できるため、バイパスダイオードの劣化(抵抗増加)や、モジュール間接続コネクタの接触抵抗の増加を検出することができます。
3.高精度直流電圧計で、クラスタ欠損やバイパスダイオードの短絡を検出
 バイパスダイオードが短絡故障すると、太陽電池の該当する部分が発電に寄与できなくなるため、出力電圧がその分低下します(おおよそ10V程度)。高精度の直流電圧計を搭載することで、この10Vの差を検出し、クラスタ欠損やバイパスダイオードの短絡故障を検出することができます。
 ※クラスタ:複数枚の直列接続された太陽電池セルの集まりで、太陽光発電システムの動作の最小単位となり、バイパスダイオードが並列接続されている。「PVクラスタ」と呼ばれる。


■価格
 FT4310  Bluetooth® 搭載: 198,000円(税抜)




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