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AC/DCカレントセンサCT6875(定格500A)、CT6876(定格1000A)を発売  大電流化、高速化するEV/HEVインバータの効率をより正確に測定

AC/DCカレントセンサCT6876

掲載日:2018年12月19日

HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:細谷和俊)はこのたびAC/DCカレントセンサCT6875(定格500A)、CT6876(定格1000A)を発売いたします。

CT6875、CT6876は従来製品(AC/DCカレントセンサ9709、CT6865)をベースに周波数帯域や耐ノイズ性能を大幅に向上させた貫通型電流センサーで、大電流化、高速化が進むEV(電気自動車)/HEV(ハイブリッド自動車)搭載インバータの効率などの測定で威力を発揮します。


■開発の背景
自動車市場では2017年後半から世界規模でEV化の流れが始まりました。従来のEV/HEVは小型自動車が中心で、200A前後の電流計測が主でしたが、大型自動車のEV化も進むことになり、500A以上の電流計測が要求されています。

またインバータのSiC/GaN素子※1採用により、電力変換部のスイッチング(ON/OFFの切り替え)の高速化、高効率化も進んでいます。そのため、電流センサーには、今まで以上に大電流、高精度、広帯域、広い使用温度範囲が求められるようになりました。


500A以上の大電流には従来製品のAC/DCカレントセンサ9709(定格500A)とCT6865(定格1000A)がありますが、要求仕様に対応するには性能が不十分でした。そこでこの2製品をベースに各種性能を向上させたCT6875、CT6876を開発しました。
※1  SiC(シリコンカーバイド)、GaN(ガリウムナイトライド)のこと。シリコンに代わる次世代のパワー半導体材料として実用化が始まっています。


■CT6875、CT6876の主な使用用途

・EV/HEV搭載インバータやバッテリーの評価、設計、開発
・太陽光発電用パワーコンディショナの評価、設計、開発
・研究開発機関、大学におけるパワーエレクトロニクスの研究

■CT6875、CT6876の特長

1. 広い周波数帯域

CT6875は従来製品(9709)の20倍の2MHz、CT6876は従来製品(CT6865)の75倍の1.5MHzまで拡大しました。

2. 高い周波数帯域でも耐ノイズ性を大幅向上

シールドの強化により、高い周波数帯域で同相電圧などのノイズの影響を大幅に抑えた電流計測が可能となりました。


■価格(税抜)

CT6875   (定格500A、出力ケーブル長3m) : 150,000円
CT6875-01(定格500A、出力ケーブル長10m) : 170,000円
CT6876   (定格1000A、出力ケーブル長3m) : 200,000円
CT6876-01(定格1000A、出力ケーブル長10m) : 220,000円



■年間販売目標台数(国内外合計)

CT6875   370台
CT6875-01 90台
CT6876   170台
CT6876-01 50台



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