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ACクランプメータCM4142
掲載日：2019年1月21日
HIOKI（日置電機株式会社：長野県上田市、代表取締役社長：細谷和俊）はこのたびジョー（センサ部）の形状を一新し、「はさみやすさ」を追求した交流電流計「ACクランプメータCM4141、CM4142（ともに定格2000A）」を発売いたします。
HIOKIでは、はさみやすさにこだわったクランプメータとして昨年3月にACクランプメータCM3289（定格1000A）、10月にAC/DCクランプメータCM4375、CM4376（ともに定格1000A）を発売しています。
今回のラインアップの拡充に伴い、より多くの現場で従来のクランプメータではさめずに測定できなかった不満を解決し、作業効率アップに貢献します。
■ 開発の背景
ビルや工場の電気設備を正常に運営するためには定期的に保守管理を行う必要があります。クランプメータはケーブルをはさむだけの簡単操作で電流が測れる測定器で、こうした保守管理の現場で広く使われています。
近年、配電盤の小型化によって内部の配線が密集し、ケーブル間が狭くなっています。従来のクランプメータではジョーが太いためケーブルをはさめない場合があり、作業に支障をきたすことがありました。
また、大電流・太いケーブルを測定する場合はフレキシブルセンサを別途用意し、クランプメータに接続する必要がありました。フレキシブルセンサは自在に曲がるチューブ状のセンサで、ケーブルのまわりを通して使用しますが、隙間に入れた先端部を手元へ戻す際に、配電盤内の通電している端子部に触れる危険性があります。
そこで、ジョーの形状を改良し、大電流・太いケーブルでも安全ではさみやすいクランプメータをラインアップすることになりました。
従来品との比較
■ CM4141、CM4142特長
1. 狭いケーブル間に入れやすく太いケーブルもはさめる新形状の薄型ジョー
はさみやすさを追求し、ジョー開口部付近の幅を11mmまで細くしました。（従来品は15～22mm）
また、昨年発売したはさみやすいクランプメータCM3289は測定可能なケーブル径が33㎜程度であるのに対し、CM4141やCM4142はケーブル径55mmまで測定が可能です。太いケーブルもフレキシブルセンサを使わずCM4141やCM4142だけで測ることができます。
2. こじりに強い頑丈なジョー
ケーブルが密集している場所では、ジョーをこじってケーブル間に入れることがあります。CM4141、CM4142のジョーは細いだけでなく、こじりに強い頑丈さを兼ね備えています。
3. 真の実効値方式でAC2000Aまで測定可能
インバータ装置やスイッチング電源などにより交流電流の波形がひずんでいる場合でも、正確な値が測定できます。
従来品はAC1000Aまででしたが、AC2000Aの大電流まで測定可能になりました。60.00A/ 600.0A/ 2000Aの3レンジを搭載しているため、1台で様々な用途に使用できます。
4. 重さ300ｇで作業時の負担を大幅軽減
同等サイズのクランプメータと比較すると100g以上軽くなりました。長時間持って作業を行う時には、手への負担が大幅に軽減されます。
5. 豊富な測定機能
電流以外にも様々な項目を測定できます。
AC電流、AC/DC電圧、周波数、導通チェック、抵抗、静電容量、ダイオード、温度
6. Bluetooth®無線技術を搭載 (CM4142のみ)
当社の無料スマートフォンアプリ「GENNECT Cross（ジェネクトクロス）」を用いることで、測定値をスマートフォンへ転送できます。簡易レポート（PDF形式）が作成できるほか、CSV形式で保存すればexcelでの編集も可能です。
■ 主な使用用途/使用場所
・ブレーカの電流定格が適切か否かの確認
・電気設備の起動電流（突入電流）の確認、保守点検
・電工、ビル、工場など
■ 価格
ACクランプメータCM4141： 30,000円（税抜）
ACクランプメータCM4142： 35,000円（税抜）（Bluetooth®無線技術搭載）
■ 年間販売目標台数（国内外）
4,000台（2機種合計）
※ACは交流、DCは直流のこと。
※Bluetooth®はBluetooth SIG, Inc.の登録商標で日置電機株式会社はライセンスに基づき使用しています。
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