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第1回ABEVTC (ASEAN 電池・電気自動車技術会議) を開催 活力あるエコシステムの構築とパートナーシップの強化を目指す

掲載年月日:2023年6月2日

HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:岡澤尊宏)は、2023年5月9日(火)~11日(木)にインドネシア バリ島で開催されたASEAN 電池・電気自動車技術会議 (ASEAN Battery and Electric Vehicle Technology Conference、 以下ABEVTC)において日本の計測器メーカーとして開催のサポートを行いました。
今回が初開催のこの会議は、電池と電気自動車(EV)分野の専門家たちの連携を強化し、活気あるエコシステム※を構築することを重要な目的の一つとしています。

当社は「社会への貢献」を理念の一つとして掲げており、ASEAN地域にも販売展開する計測器メーカーとして、公益性のある技術会議ABEVTCでの開催サポートを、社会貢献の一つと捉えています。また、当社は長期経営方針「ビジョン2030」として“「測る」の先へ。”を掲げています。
この方向に進むためには、市場の真の要求を理解し、多くの場所や分野で業界第一線の方々とのコミュニケーションが必要です。
ABEVTCで専門家たちとの連携が、“「測る」の先へ。”つながると考えています。

■ABEVTC概要
ABEVTCはシンガポール・バッテリー・コンソーシアム(Singapore Battery Consortium、以下SBC)、インドネシア国立サステナブル交通技術センター(National Center for Sustainable Transportation Technology、以下NCSTT)、タイ・エネルギー貯蔵技術協会(Thailand Energy Storage Technology Association、以下TESTA)が共催し、HIOKIが開催のサポートを行いました。
この3日間の会議は、ASEAN諸国の専門家や学者、政策立案者に新しい機会や革新的なアイデア、知識の交流をもたらし、将来の協力に向けたASEANコミュニティを構築するために業界関係者の関係を育むことを目指しています。

今回の会議のハイライトは、この地域の6つの主要な団体が、電池の分野における研究開発協力活動を推進するための覚書(MOU)に調印したことです。これにより、同地域の電池産業の成長を促進するASEAN電池エコシステムを共同で構築・推進する予定です。
今後、各団体が以下の分野で連携していくことが本覚書で交わされました。
・ASEANバッテリーエコシステムの共同開発・推進
・ネットワーク構築のためのイベント開催
・電池技術、安全性、規格、サーキュラーエコノミーに関する研究・開発
覚書を交わした6つの団体は、SBC、NCSTT、TESTA、インドネシア国立バッテリー研究所 (National Battery Research Institute、以下NBRI)、マレーシアの企業 ナノマレーシア (NanoMalaysia Berhad) および、フィリピン電気自動車協会 (Electric Vehicle Association of the Philippines: EVAP) です。
これらの団体は、この地域の電池産業の研究開発力を強化し、この業界の関係者間の連携を深めていくために協力していきます。


6団体による電池の分野における研究開発協力活動を推進するための覚書(MOU)調印式


■主要団体からのコメント
シンガポールSBC理事 Davy Cheong 博士
ASEANは、電池や電気自動車のサプライチェーン、製造、研究開発におけるグローバルなエコシステムにおいて、ますます重要な地域となっています。今回の提携は、さまざまな業界関係者が一堂に会し、相乗効果を発揮し、人脈作り、ディスカッション、コラボレーションを行うために素晴らしい機会を提供しています。
 
タイ TESTA 会長Pimpa Limthongkul博士
東南アジアの主要6団体による電池開発に関する覚書(MOU)調印式は、当地域における協力関係の強化につながることが期待されます。重要で急成長している産業において、持続可能な発展とともに経済的繁栄に向けて、私たち全員が共に歩んでいくための良い出発点となるでしょう。

インドネシア NCSTT理事Leonardo Gunawan 博士
インドネシアの統合された持続可能な輸送システムに向けた重要なステップとして、ASEANの機関と協力してASEANバッテリーエコシステムを開発・推進することを楽しみにしており、興奮しています。私たちのパートナーシップは、電池技術、安全性、規格、サーキュラーエコノミーの研究を進め、国の強力な支援を得て競争力のある輸送産業を構築するものです。これは、この地域のエネルギー貯蔵産業の成功と成長に貢献することになるでしょう。

インドネシアNBRI創設者 Evvy Kartini 教授、理学博士
インドネシアには、ニッケルやマンガンなど電池生産に必要な鉱物が豊富に埋蔵されており、電池産業の大きな可能性を秘めています。NBRIは、技術の習得、人材の向上、積極的な政策提言など、国家的な能力の強化に意欲的です。他のASEAN機関との協力により、地域の電池市場におけるインドネシアの重要な役割を担う立場がさらに強化されるでしょう。

マレーシアの企業ナノマレーシアCEO Rezal Khairi Bin Ahmad 博士
ナノマレーシアは東南アジアの電気自動車と電池技術をリードする組織の多国間パートナーシップに参加することで、電気自動車部品のサプライチェーンとバリューチェーンを活性化し、この地域への投資をより戦略的かつ魅力的にするとともに、電気自動車の所有をより手頃なものしたいと思います。


※エコシステム:ビジネス分野では新しい技術革新(イノベーション)に対する相互補完的な企業、顧客などの集合体を表します。本会議では電気自動車(EV)と電池産業に対してのエコシステムを構築し、この分野での共存共栄の関係、相互作用を生み出すことを目的の一つとしています。


■ ABEVTC のご紹介
参考資料を掲載いたしました。ご覧ください。
・ABEVTC会議内容のご紹介
・ABEVTC主催団体とサポート企業のご紹介



【本件に関するお問い合わせ先】
日置電機株式会社 グローバルビジネス開発担当 山嵜浩
Email:selmer@hioki.co.jp 
TEL: 0268-28-0519(直通)


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