お知らせ情報

環境省自然共生サイト(OECM)および30by30に認定 これを受けTNFD開示提言への賛同を表明

掲載年月日:2024年10月28日


HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:岡澤尊宏)は、2024年10月に「HIOKIフォレストヒルズ」が環境省の自然共生サイト(OECM)および30by30に認定されたことをお知らせいたします。これを受けてTNFD開示提言に賛同し「TNFD Adopter」に登録をいたしました。


1.自然共生サイト認定の背景

HIOKIフォレストヒルズは、1988年から当社の社員が継続的に植樹や維持管理を行い、地域の生態系保全に寄与しています。現在までに93,000本以上の木々が植えられ、敷地内には希少な植物も確認されています。

今回、地域の生物多様性の保全を促進し、社員や来訪者に自然と触れ合う機会を提供するため、自然共生サイトの認定を受けました。特に、ケヤキ林や常落広混合樹の維持管理を通じて、森林性および草原性の植物が共存する独特な環境を維持し、次世代に豊かな自然を残すことを目指しています。30年以上にわたり社員が植樹した木々が育ち、そこに希少な動植物たちが生息する環境を第三者に評価していただけたことは、HIOKIフォレストヒルズを今後100年、200年永続させていくための指標となります。


2.今後の活動

HIOKIフォレストヒルズでは、特定の保護エリアを設け、希少植物の生息地を中心に保全活動を強化します。保護エリア内では、光環境調査を行い、必要に応じて間伐や枝下ろしを実施して生息環境を整備します。また、これらの希少種の増加状況を毎年モニタリング調査し、必要に応じて適切な保全対策を実施していきます。



認定書授与式(2024年10月22日)/認定証


30by30ロゴマーク



■HIOKIフォレストヒルズとは
1988年、坂城町から上田市に社屋を移転するにあたり、全社員600名で約40種類60,000本の苗樹を植樹した工場公園です。20年後、30年後この森がHIOKIで働く人たちの癒しの場になるようにとの思いも込められています。植樹から36年経過した今では工場公園にふさわしい森が社屋を囲んでいます。

■自然共生サイト(OECM)とは
環境省自然共生サイトは、生物多様性の保全を目的として、日本国内の自然環境を保護・管理する地域を指定する制度です。OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)は、国立公園や自然保護区以外での保全措置を指し、従来の保護区とは異なる形で生物多様性の保全に寄与する地域を認定します。これにともない、より多様な生態系の保護が可能となり、地域の特性に合わせた管理が行われます。


■30by30とは
30by30は、2030年までに日本の陸域および海域の30%を自然保護区や保全地域として確保し、生物多様性の保護と回復を目指す国際的な取り組みです。日本はこの目標に基づき、保護地域の拡充や効果的な管理を進めることで、生態系の健全性を維持し、持続可能な社会の実現に貢献します。


■TNFD Adopterとは
TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース/Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)は企業や金融機関が自然資本に関連するリスクや機会を特定し、開示するための国際的な枠組みを提供する取り組みです。TNFDは、企業が持続可能な成長と事業運営を行う上で、自然環境に与える影響や、逆に自然環境から受けるリスクについての透明性を確保することを目的としています。この枠組みは、特に生態系サービスの価値や自然資源の減少に伴う財務的影響に焦点を当てており、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)のように、環境面のリスク管理を統合する役割を果たします。


■光環境調査
自然共生サイトの維持管理において、当社照度計による森林内の照度計測などの調査も実施しています。

HIOKI 照度計FT3425/株式会社浅間自然環境研究所による照度測定

■自然共生サイト認定において以下の皆様にご協力いただきました。
・筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所 准教授 田中健太氏
・信州地域エネルギー株式会社 代表 田島忍氏
・株式会社浅間自然環境研究所 代表 和田守聡子氏

【本件に関するお問い合わせ先】
経営企画部 水出
TEL:0268-28-0555(代表)


記載されている情報は本文章発行日現在のものです。予告なしに本文章に記載の情報は変更になる場合があります。本文章で使用している会社名および製品名は、各社の登録商標もしくは商標です。

ページ先頭へ

ページ先頭へ