直流高電圧プローブ
P2000

高電圧化する太陽光発電設備の点検を安全に

● CAT III 2000 V までの高電圧測定を実現 ● 系統を遮断せずにメガソーラーなどの太陽光発電設備を安全に測定 ● 対応するHIOKIのクランプメータやデジタルマルチメータ(DMM)に接続 360°回転画像を見る

プローブ本体とケーブルは保証対象外

なぜCAT III 2000 V 対応が必要なのか？

近年、太陽光発電やEVバッテリーで高電圧化が進み、新たなメンテナンス需要も拡大してきています。一方で、高電圧化によりメンテナンス時の危険性は増しています。安全性に関する規格では、測定箇所の対地間定格電圧や電流容量および測定箇所に生じる過渡過電圧に基づいて、測定カテゴリー CAT II, CAT III, CAT IVに分類されます。太陽電池モジュールの安全適格性確認に関する規格 (IEC 61730-1) では、PVモジュールは過電圧カテゴリ III で扱われており、測定カテゴリ III の測定器が必要になります。このような背景から、太陽光発電設備のメンテナンス時に使用する計測器は、安全に使用するため高電圧に対応したものが必要です。測定カテゴリに適合した計測器を使用すると、感電や焼損などの重大な事故から人や設備を守ることができます。現在の太陽光発電設備では1500 Vのシステムが普及しつつありますが、今後システムのさらなる効率化・大規模化が進むと、より高電圧に対応した計測器が必要になります。そうした近い将来を見据え、CAT Ⅲ 2000 Vの対応製品として、P2000が誕生しました。

太陽光パネル・PV設備での測定をより安全に

P2000 をHIOKIのクランプメータやデジタルマルチメータ(DMM)に接続すると、2000 Vまでの高電圧を安全に測定できます。機能名：DC HIGH V PROBE モード

仕様

基本仕様 (確度保証期間 1年)

最大入力電圧(*1)	DC 2000 V *1: INPUT H – INPUT L間, 最大定格電圧
対地間最大定格電圧	1000 V (測定カテゴリ IV) 予想される過渡過電圧 12000 V 2000 V (測定カテゴリ III) 予想される過渡過電圧 15000 V
入力抵抗	20 MΩ ±5.0% (INPUT H – INPUT L 間, OUTPUT端子開放時)
過負荷保護	DC 2200 V/AC 2200 V 1分間 (INPUT H – INPUT L 間) DC 600 V/AC 600 V 1分間 (OUTPUT H – OUTPUT L間)
OUTPUT端子	4 mm バナナ端子
使⽤温湿度範囲	温度: -25°C〜65°C 湿度: -25°C〜40°C: 80% RH以下 (結露しないこと) 40°C〜65°C: 40°C 80% RH以下から65°C 25% RH以下まで直線的に減少 (結露しないこと)
保存温湿度範囲	-30°C〜70°C, 90% RH以下 (結露しないこと)
適合規格	EN 61010
付属品	接続ケーブル L4943 ×1, ストラップバックル ×2, ストラップ×1, 携帯用ケース C0205 ×1, 取扱説明書 ×1, 使用上の注意 ×1

クランプメータやデジタルマルチメータとの組み合わせ確度

形名	組み合わせ確度仕様
DT4261	レンジ 600.0 V: 組み合わせ確度 ±0.5% rdg ±0.2 V レンジ 2000 V: 組み合わせ確度 ±0.5% rdg ±5 V
CM4141-50, CM4371-50, CM4373-50, CM4375-50	レンジ 600.0 V: 組み合わせ確度 ±1.0% rdg ±0.3 V レンジ 2000 V: 組み合わせ確度 ±1.0% rdg ±3 V
DT4281, DT4282	レンジ 60.000 V: 組み合わせ確度 ±0.8% rdg ±0.002 V (出力比1/10) レンジ 600.00 V: 組み合わせ確度 ±0.8% rdg ±0.02 V (出力比1/10)
DT4252, DT4253	レンジ 60.00 V: 組み合わせ確度 ±1.2% rdg ±0.05 V (出力比1/10) レンジ 600.0 V: 組み合わせ確度 ±1.2% rdg ±0.5 V (出力比1/10)
DT4255, DT4256	レンジ 60.00 V: 組み合わせ確度 ±1.2% rdg ±0.03 V (出力比1/10) レンジ 600.0 V: 組み合わせ確度 ±1.2% rdg ±0.3 V (出力比1/10)