アプリケーション・用途

コイルの巻き始め、巻き終わりの間違いを瞬時に検出

コイルの巻き始め、巻き終わりの間違いを瞬時に検出することができます

■ポイント 

LCRメータIM3523の位相測定機能を使って、コイルの巻き始め、巻き終わりの間違いを瞬時に検出することができます。またインピーダンスを計測することによってコンタクトや生産品と対比品との位置関係をチェックすることができますので、より信頼性の高い検査をすることができます。


■測定方法

1. 対比品(ピックアップコイル:生産品でもよい)をLCRメータIM3523のLpot、Hpot端子に接続します。

2. 巻き始め、巻き終わりを検査したい生産品にLcur、Hcur端子を接続します。このとき対比品と生産品は磁気結合しやすいようにできるだけ近くに配置します。

3. LCRメータIM3523の測定項目をθ(位相)とZ(インピーダンス)にします。

4. 生産品からの漏れ磁束によって、対比品に誘導電圧が発生します。

5. 生産品の巻き始め、巻き終わりに間違いがあると対比品に生じる電圧の位相極性が正常品と異なります。このことを利用し、巻き始め、巻き終わりの間違いを検出することができます。

6. 生産品とLCRメータIM3523との接続不良や対比品との位置関係が異なりますと、正常に漏れ磁束を検出することができない場合があります。


正常測定時のインピーダンスを基準にそこからのずれを検出することで、コンタクトチェックや位置関係を確認することができます。

関連製品一覧

ページ先頭へ

ページ先頭へ