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伝統工芸「上田紬」の技術を受け継ぐ接地網

接地網には伝統工芸の技が生きている!

皆さんは接地網 9050 がどのように生産されているかご存じですか?
実は、長野県上田市の伝統工芸品「上田紬」の織機で手作りされています!

接地網 9050 は、接地抵抗を計測する際に補助接地棒が打ち込めない場所で、地面に密着するように敷いて使用する布状のものです。銅線を網目細かくしなやかに織り上げることで、接触抵抗を少なくすることが、正確な計測に役立ちます。
上田紬と同じ織機で織り上げているものの、紬の材料となる絹糸・紬糸と銅線では太さも柔らかさも全く異なります。銅線を織機に直接当てると木が削れてしまうため、職人さんは紙を挟みながら織っています。また、銅線は織る時にかなりの力が必要で、端を揃えながら織っていく工法のため、上田紬を織るのとはまた違った特別な織りの技術が必要となります。その織りの技術が本来の紬の織りにも活かされているのだそうです。
工房からは「工房に来られた観光客の目に触れた際に『銅線を織っている』と説明をすると、とても驚き感心されることが嬉しい」というコメントを頂きました。伝統の技法が現代社会に貢献していることを誇らしく感じていただいています。

接地網を見た際には、ぜひ「上田紬」を思い出してください。

上田紬の歴史と特徴

上田紬は今から約400年前、真田昌幸が上田城を築城した際に地場産業として奨励した「真田織」に所縁のある絹織物です。その後、上田藩藩主となった仙石忠政の頃に上田紬としての形が出来上がったと言われています。
上田の気候や風土が養蚕に適していた事もあり、江戸中期には京都や江戸の多くの人々に愛用され、日本三大紬の1つとして一世を風靡しました。井原西鶴の浮世草子「日本永代蔵」にも上田紬の名前が載っていることから当時の人気ぶりがうかがえます。
上田紬の特徴は丈夫なことで、真田幸村のように丈夫で強いと言われた事もあるようです。丈夫さの理由は様々ありますが、目の細かい糸使いでしっかりと織り込む事もその1つです。
上田紬のもう1つの特徴は縞・格子柄です。シンプルで飽きのこないデザインで江戸時代から織り継がれています。
小岩井紬工房様ホームページより引用>

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