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アプリケーション・用途
電極シートは、リチウムイオンバッテリーおいて重要な役割を果たしています。その性能や信頼性を確保するためには、電極シートの抵抗を正確に測定することが不可欠です。電極抵抗測定システム RM2610を使うことで、電極シートの抵抗を手軽に、かつ正確に数値化することができます。
1. LIB性能評価の推測
電極シートの抵抗を測定することで、LIBセルの性能を推測するための重要な指標を得ることができます。抵抗値は電流の流れや電圧の降下に直接影響を与えるため、抵抗の変化を追跡することで、LIBセルの特性を推測することができます。特に、電極シートの抵抗値が高い場合、電流の流れが制限され、LIBセルの性能が低下するおそれがあります。電極シートの段階での抵抗測定は、LIBセルの性能評価における重要なステップです。2. 材料特性の理解
電極シートの抵抗を測定することは、使用される材料の特性を理解するためにも重要です。異なる材料は異なる抵抗特性を持っており、これを測定することで、材料の導電性を評価できます。電極シートにはさまざまな材料が使用されています。それぞれの材料の特性が、電極シートの特性にどのように影響しているのかを理解することで、最適な材料を選定できます。研究者は、抵抗測定を通じて新しいアイデアやアプローチを検証し、革新的なLIBの開発に貢献することができます。
3. 製造プロセスの最適化
電極シートの抵抗測定は、製造プロセスの最適化に役立ちます。製造条件の変化は抵抗値に影響を与えます。混錬プロセスを変化させれば、抵抗値は変化します。乾燥工程、プレス工程を変化させても同じです。使用する材料、組成に合わせてプロセスを最適化がすることができます。また、研究開発用の小型生産設備から量産用の大型生産設備へ移行する際にも、抵抗値を活用して生産設備変更による影響を把握することができます。
電極密度による界面抵抗への影響が分かります
プレス圧を変えて電極密度を変化させた電極を測定しました。プレス圧が高く、電極密度が大きくなるほど合材層の体積抵抗率も界面抵抗も小さくなりますが、界面抵抗はある点で急激に下がっています。下がりきったあとはほぼ一定の値になることから、適正値を決める判断材料となります。
1. 抜き取り検査
電極シートの量産プロセスにおいて、抵抗値の測定は重要な役割を果たします。抵抗値の変動は、製造プロセスの安定性やスラリーの均一性を反映する指標となります。塗膜後やプレス後にシートの厚みを測定することで管理することも可能ですが、塗膜厚に変化がない場合、それだけで十分と言えるでしょうか?電極シートの抵抗を測定することで、厚み測定では検出できない製造プロセスの環境変化や製造条件の変化などの異常を感知することができます。ロット替え前後での電極シートの抜き取り検査は、ロット不良を未然に防ぐための有効な手段です。
2. 異常時の調査と分析
製造プロセスにおける異常時の調査と分析は、品質管理において極めて重要です。電極シートの抵抗値の変動は、製造プロセスや材料の不均一性を示す指標となります。異常が発生した際には、抵抗値を確認することで問題の原因を特定しやすくなります。例えば、電極シートの抵抗値が正常品の抵抗値と異なる場合、材料の不良や電極シート作成以前の工程で製造条件に変化があった可能性が考えられます。このように、抵抗測定を通じて異常の早期発見と原因分析が可能となり、品質管理の向上に寄与します。