製品情報

電気安全規格と耐電圧試験・絶縁抵抗試験・保護導通試験

電気安全規格に適合した耐電圧試験器・絶縁抵抗試験器・保護導通試験器の使い方のご紹介ページです。

1. 電気安全規格と法令

規格と法令とHIOKIの電気安全試験器

電気安全規格はIEC規格 IEC61010 が元になり各国規格へ展開されています。

・欧州 EN規格:EN61010
・日本 JIS規格:JIS C 1010
・中国 GB規格:GB4793

などですが、展開される際はその国独自の安全性として追加される項目もあります。

HIOKIの各種電気安全試験器(耐圧試験器・絶縁抵抗試験器・保護導通試験器・漏れ電流試験器)は IEC61010-1 および JIS C 1010-1 をはじめ、各種規格・法令に適合しています。

※ 電気安全試験器の「製品一覧」は、 こちらを参照願います。

感電と感電対策

そもそも感電とは、危険な電圧を持つ電気機器の感電対策が不十分で、人体が電気機器に触れたことにより電流経路が形成され、人体を通して電流が流れる事象を言います。

この感電対策には2つの電気機器設計上の対策があります。

対策1: 逃がす = 接地する
対策2: 閉じ込める = 絶縁する

ことです。

対策1は、人体よりはるかに抵抗値の低い電路、すなわち接地線を設けて、電流のほとんどをその接地線に流してしまうことです。この場合、接地線抵抗はほぼ0Ωである必要があります。

対策2は、電気機器内部でしっかり外部に電圧がかからないよう、絶縁抵抗を高める対策をすることです。

電気機器のクラス

規格上、第2の保護の取り方で電気機器の種類が変わります。

第2の保護を、接地とするものは「クラス1機器」とされ、さらなる絶縁によるものは「クラス2機器」と分類されます。

感電対策の確認方法(試験方法)

感電対策が電気機器の開発時に十分であるか、また生産された電気機器が感電対策上間違いなく生産されたか、さらには市場で使用されている電気機器が、感電対策上劣化していないか。
開発・生産・保守や中古リセールなどにおいて、以下の試験を行うことが必要とされています。

「接地する」 の確認 = 保護導通試験
「絶縁する」 の確認 = 耐圧試験・絶縁抵抗試験・漏れ電流試験

2. 耐電圧試験

耐圧試験方法

電気製品や部品が取り扱う電圧に対して、十分な絶縁耐力があるかどうか(絶縁の強度)を確認するための試験を耐圧試験と言います。試験箇所は以下3つになります。

耐圧試験箇所①
電源ライン-保護接地している外装間。保護接地を持つクラス1機器など基礎絶縁の絶縁耐力があるか確認するため。

耐圧試験箇所②
電源ライン-保護接地していない外装間。二重絶縁または強化絶縁の絶縁耐力があるか確認するため。クラス1 クラス2ともにありうる。

耐圧試験箇所③
外装-絶縁接続部。接続部が電気的に絶縁されているか確認するため(基礎絶縁の確認)。絶縁された接続部を持つ機器が対象。

耐圧試験の実例

耐圧試験対象をテレビにした場合の接続例です。電源部分のLとNを短絡して耐圧試験器の高圧発生側(赤)を接続し、テレビのネジ部分に耐圧試験器の低圧側(黒)を接続します。

耐圧試験電圧の決め方と耐圧試験器に求められる条件

JIS C 1010-1:2014 による耐圧試験器の試験電圧の決め方は、主電源部の仕様により以下のような判断をします。

1. 被試験物の電源電圧  例: AC100V〜240V など
2. 被試験物の過電圧(測定)カテゴリ  例: CAT II, CAT III など
3. 規格の表から試験電圧を決定する

耐圧試験器には規格に記載されている試験電圧が十分に印加でき、遮断電流値が測定できることが求められるます。
また規格や法律によっては以下のような記載もあります。

・ 電圧計の精度がJIS 1.5級以上
・ 出力容量が500VA以上(出力電圧発生部トランスの容量)
・ 短絡電流200mA(出力電圧発生部トランスの仕様)
・ 試験電圧まで徐々に出力を上げてゆき・・ (出力電圧の昇圧方法) など

※ 電気安全試験器の「製品一覧」は、 こちらを参照願います。

3. 絶縁抵抗試験

絶縁抵抗試験の目的

絶縁抵抗試験とは、基本的な考え方は耐圧試験と同じですが、主な違いは以下のようになります。

・ 絶縁抵抗試験は絶縁の強度を見るのではなく、試験電圧にて抵抗値を測定することです。耐圧試験は絶縁耐力、絶縁破壊を起こすかどうかの確認です)

・ 耐圧試験は交流(AC)が多いですが、抵抗成分のみ測定する絶縁抵抗試験は直流(DC)になります。

※ 電気安全試験器の「製品一覧」は、 こちらを参照願います。

絶縁抵抗試験方法

絶縁抵抗試験箇所: 正極端子と外部に露出鵜した金属表面になります。
絶縁抵抗試験条件: 出力電圧=500V 判定基準=5MΩ以上 など
参考: JIS C 8711, JIS C8712

4. 保護導通試験

保護導通試験の目的と試験条件

保護導通試験は、低い抵抗値で確実に接地が接続されているか確認する試験です。

主な試験条件は以下になります。

試験電流: 25Aまたは定格電流の1.5倍のどちらか大きい方
無負荷電圧: 6V以下
試験時間: 規格による(5〜10秒, 60秒など)
許容値: 0.1Ω(電源ソケットを持つ機器), 0.2Ω(固定電源コードを持つ機器)

※ 電気安全試験器の「製品一覧」は、 こちらを参照願います。

保護導通試験方法

保護導通試験を行う試験箇所は、保護接地極と保護接地されている箇所(外装板、ネジなど)になります。


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