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接地抵抗計の使い方 | 検相器の使い方 | 検電器の使い方

接地抵抗計の使い方と、検相器の使い方、さらに検電器の使い方や原理をまとめてご説明いたします。

01. 検相器の原理と使い方

検相器の原理

非接触式の検相器は、一般的に静電誘導による電圧検出方式を採用しています。
電路(活線)・電圧クリップ・検相器本体・人体・大地が接触することで各物体が静電結合して閉回路が形成され、非常に微少ながら電流が流れます。
微少電流は検相器内部に用意した高抵抗に電圧降下として現れ、大地を基準とする対地間電圧に応じた波形が取得できます。
PD3129検相器では、このような電圧検出原理により三相それぞれの電圧波形を取得し、相順を判定しています。

検相器の使用手順 (検相器PD3129 の使い方)

1. 事前の動作確認

各々の電圧クリップをAC70 V以上の単線(活線)にクリップして、線間電圧ランプの点灯を確認してください。

・ 点灯する     動作に問題はありません。
・ 点灯しない    故障の可能性があります。


2. 活線チェック

いずれか1本の電圧クリップを用いて活線チェックをします。

使用する電圧クリップ  線間電圧ランプ点灯
R (赤)          R-S ランプのみ
S (白)          R-S ランプと S-T ランプ
T (青)          S-T ランプのみ


3. 検相

1) 本器の電圧クリップを三相交流回路の電線の被覆の上から取り付けます。

2) 各電線が活線の場合、線間電圧ランプ R-S, S-T が点灯します。

3) 相順ランプが矢印の方向(時計回り)に順次点滅した場合、その接続相順は正相 (R-S-T) です。このときブザーは断続音になります。

※ 接地抵抗計・検相器・検電器の「製品一覧」は、こちらを参照願います。

検相器の使い方:検相器PD3129, PD3129-10

金属非接触で安全に検相できる!光と音で結果をお知らせする、検相器PD3129/PD3129-10の使い方をご紹介します。

02. 検電器の原理と使い方

検電器の原理

非接触式の検電器は、一般的に静電誘導による電圧検出方式を採用しています。
被測定物(コンセントなど)に検電器を接触させた場合、被測定物と検電器の間には静電容量が生成されます。同様に検電器と人体、人体と大地の間にも静電容量が生成され、被測定物が活電状態の場合は、検電器および人体を経由して微小な交流電流が流れます。
この微小な交流電流を検電器内部の高抵抗で検出し、光および音へ変換して表示を行っています。なお、流れる電流は1μA未満であり、人体への危険はありません。

検電器の使用方法 (検電器3481 の使い方)

1. スイッチをONにする
電源スイッチを押します。
白色LEDが点灯しない場合、または発光が弱い場合は電池を交換してください。

2. 事前の動作確認
本器をしっかり握り、電圧がかかっているコンセントなどに検知部を当て、動作することを確認します。
・赤色LEDが点滅しブザーが鳴る・・・動作に問題はありません
・徐々に赤色LEDが消灯しブザー音が弱くなる・・・電池交換してください
・赤色LEDが点灯しない、またはブザーが鳴らない・・・故障の可能性があります

3. 検電方法
スイッチをONにして白色LEDが点灯した状態で、被測定物に検知部を当てます。
・白色LEDが点灯のまま、赤色LEDが点滅し、かつブザーが鳴る・・・活電状態
・白色LEDの点灯のみ・・・非活電状態または動作電圧範囲以下

※ 本器の対地間最大電圧はAC600 Vです。この電圧を超える測定はしないでください。

検電器の使い方: 検電器3480, 3481

金属非接触で安全に検電できる!コンパクトサイズの検電器3480/3481の使い方をご紹介します。

03. 接地抵抗計の使い方 測定原理と基準抵抗値

接地抵抗計とは

接地電極と大地の間の抵抗のことを一般的に接地抵抗と呼んでいます。正確には、接地導体の抵抗、接地導体と大地の接触抵抗、大地の抵抗の総和です。
接地抵抗は、通常の抵抗器とは異なり、次のような特殊性があります。

• 分極作用
大地は電解質のような性質をもっているため、分極作用があり、直流電流を流すとその電流と反対向きの起電力が発生して正確に測定ができません。そのため、接地抵抗の測定には、一般的に数十Hz ~ 1 kHzの矩形波や正弦波が用いられます。

• 特殊な形態
接地抵抗は、接地電極と大地間の抵抗です。大地から取り出して測定することができません。
大地の抵抗率は比較的大きいため、測定するための電流が流れる電極付近では電圧降下を生じます。このため、接地電極の抵抗値を正確に測定するためには、各電極(E電極、S(P)電極、H(C)電極)を10 m程度離す必要があります。

• 外乱要素の存在
接地抵抗の測定には、地電圧や補助接地電極の影響などの外乱要素が存在します。接地電極に接続された機器からの漏洩電流による地電圧は、接地抵抗計が検出したい信号に重畳し、測定値に影響を与えます。また、補助接地電極の接地抵抗が大きいと、測定電流が小さくなり、地電圧などのノイズの影響を受けやすくなります。

本器(FT6031)は、これらの外乱の影響を受けにくい方式を採用しており、悪条件下でも正確に測定できます。

※ 接地抵抗計・検相器・検電器の「製品一覧」は、こちらを参照願います。

接地抵抗計の測定原理

交流電源の電圧をH(C)電極-E電極間に印加して、このとき流れる交流電流I を電流計で測定します。また、電流I が流れることによって生じるS(P)電極-E電極間の電圧V を交流電圧計で測定します。
測定された電流I と電圧V から、E電極の接地抵抗RX を求めています。H(C)電極-E電極間、およびH(C)電極-S(P)電極間の電圧は正確に測定することはできません。

接地工事の種類と接地基準抵抗値

電気設備技術基準では、次のように接地工事の種類と接地抵抗値が定められています。

接地工事の種類    接地抵抗値
A 種( 旧第1種) :   10 Ω以下
B 種( 旧第2種) :   計算値*1
C 種( 旧特別第3種) : 10 Ω以下*2
D 種( 旧第3種) :   100 Ω以下*2

*1 変圧器の高圧側または特別高圧側の電路の一線地絡電流のアンペア数で150(変圧器の高圧側の電路または使用電圧が35000 V以下の特別高圧側の電路と低圧側の電路との混触により低圧電路の対地電圧が150 Vを超えた場合に、1秒を超え2秒以内に自動的に高圧電路または使用電圧が35000 V以下の特別高圧電路を遮断する装置を設けるときは300、1秒以内に自動的に高圧電路または使用電圧が35000 V以下の特別高圧電路を遮断する装置を設けるときは600)を除した値に等しいオーム数
*2 低圧電路において、当該電路に地気を生じた場合、0.5 秒以内に自動で電路を遮断する装置を施設するときは、500 Ω

※ 接地抵抗計・検相器・検電器の「製品一覧」は、こちらを参照願います。

04. 接地抵抗計FT6031の使い方 3電極法

ゼロアジャストの実行

E端子に黒色、S(P)端子に黄色、H(C)端子に赤色の測定コードを接続させて、測定コード3本の先端を図のように短絡させます。
接地抵抗計の操作でゼロアジャストを実行します。

測定コードの接続

接地電極とE端子を測定コード(黒)で接続します。
巻き取り器を2つ持ち、測定コードを引き出しながら測定場所に移動します。測定コード(黄)がすべて引き出された位置で、補助接地棒を地面に差し込み、測定コード(黄)を接続します。
巻き取り器(測定コード:赤)から、測定コードを引き出しながら、接地電極Eと補助接地電極Sを結ぶ直線上を移動します。
測定コード(赤)がすべて引き出された位置で、補助接地棒を地面に差し込み、測定コード(赤)を接続します。

接地抵抗を測定する

電源ボタンを押して、電源を入れます。Fnボタンを押して(3電極法)を表示させます。地電圧が表示されます。
MEASURE ボタンを押すと、本器は自動で、地電圧チェック→補助接地抵抗チェック→ 接地抵抗の測定を順番に実行します。
約 8 秒で測定を完了し、測定値を表示、点灯します。測定値を確認してください。

コンクリート上での測定について

コンクリートは導電物ですので、コンクリート上に補助接地電極を設けることができます。
コンクリート上に補助接地棒を置いて水を掛けるか、補助接地棒の上に濡れた雑巾を掛けて補助接地電極とします。
この方法で補助接地電極の接地抵抗が下がらない場合は、オプションの9050接地網をコンクリート上に敷き、補助接地棒を接地網の上において水を掛けてください。水が十分にコンクリートに浸透してから測定してください。
接地網の代用として、金属板、アルミホイルなどを使うこともできます。
ただし、接地網を使った方が補助接地電極の接地抵抗は下がります。
アスファルトは絶縁物ですので、一般的にアスファルト上には補助接地電極を設けることができません。ただし、水が浸透するアスファルトでは測定が可能な場合があります。

05. 接地抵抗計FT6031の使い方 簡易測定法,2電極法

ゼロアジャストの実行

本器のE端子にL9787テストリード(黒)、H(C)端子にL9787テストリード(赤)を接続します。
テストリードの先端を接続(短絡)します。
接地抵抗計の操作でゼロアジャストを実行します。

測定コードの接続

右図に、N(ニュートラル)側が接地されている商用電源を利用する場合の接続方法の例を示します。

測定に利用する低接地抵抗体としては、A種接地工事や金属水道管などの金属製埋設物があります。また、測定対象の接地電極から5 m以上離れている低接地抵抗体を利用してください。近接していると正確に測定できません。

接地抵抗を測定する

検電器などを使用して、商用電源のN(ニュートラル)側に電圧が存在して
いないことを確認します。

電源ボタンを押して、電源を入れます。 Fnボタンを押して、(2電極法)を表示させます。

L9787テストリード(黒)を測定対象の接地電極に接続します。
L9787テストリード(赤)を商用電源のN(ニュートラル)側に接続します。

地電圧が表示されます。

MEASUREボタンを押すと、本器は自動で次の測定を順番に実行します。約3秒で測定値を表示し、HOLDが点灯します。

地電圧のピーク値が許容範囲内かどうかをチェックします。
接地抵抗を測定します。接地電極の接地抵抗と商用電源のニュートラル側の接地抵抗の和(Rx+Ro)を測定します。

06. 接地抵抗計の測定例

家庭用PV (太陽光発電) のD種接地工事の接地抵抗測定

キュービクル内のB種接地工事の接地抵抗測定 (2電極法)

キュービクル内のB種接地工事の接地抵抗測定 (3電極法)

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