アプリケーション・用途

ミリ波レーダーモジュール検査システム

自動運転で車載需要が拡大するミリ波レーダーモジュールの高速検査と、スピーディな段取り替えとプログラム作成を可能にする検査装置のご紹介

自動運転で車載需要が拡大するミリ波レーダー

ADAS(先進運転支援システム)の普及により、ミリ波レーダーの車載需要が急速に拡大しています。既に前方監視用、周辺監視用の2種類がありますが、今後は後方監視用が追加され、前方向監視用が高機能化するなど国際的な法規制も進められています。
車載以外でも、ロボットやドローンなど無人で可動させる機器にも搭載することが試みられています。
ミリ波レーダーは安全を担保するために搭載されるため、誤動作が許されず、高品質・高信頼性が求められています。よって生産現場では品質の向上と、生産量の拡大にともなう検査タクト短縮の両立が課題となっています。

本書では、ミリ波レーダーモジュールの中間検査の高速化を実現するとともに、生産機種変更による段取り替えや、検査プログラムの作成をスピーディに行えるシステムのご紹介をいたします。

ミリ波レーダーモジュール中間検査の課題

ミリ波レーダーモジュールの中間検査では、右表の内容の検査を実施します。従来、この検査は、各ポイントにプローブを立てたジグと、回路切り替えのためのリレー回路、そして抵抗計やマルチメータ、LCRメータといった計測器や直流電源、そしてすべてをコントロールするパソコンやPLC、さらに検査シーケンスを実行するプログラムで構成されています。この構成では、以下の課題があります。

  • 回路切り替えと計測器の制御の同期が取りにくく検査タクトが上がらない
  • プログラムに汎用性がなく異機種の検査シーケンス作成に時間がかかる
  • 故障時の障害切り分けに時間がかかる(メンテナンス性が悪い)

高速検査と高メンテナンス性を実現

インサーキットテスタ FA1220 は回路切替器(スキャナ)と計測器および直流電源をコンパクトなボディにすべて内蔵し、パソコンソフトで作成した検査シーケンスに従い動作することで、ミリ波レーダーモジュールの中間検査課題をクリアします。

  • 内蔵しているスキャナ・計測ボード・電源が最適化された同期を取るため、高速検査が可能です
  • アプリケーションソフト操作による短時間で可能な検査データ作成
  • 故障時の自動障害切り分けが可能な自己診断機能
  • 自己診断機能による誤判定および不良品の流出防止

ミリ波レーダーモジュールの生産量拡大により、今後ますます品質の向上と検査タクト短縮の両立を課題に上げる生産現場が増えてくると思われます。
インサーキットテスタ FA1220 は、そんな現場の課題に応えるポテンシャルを秘めています。

装置組み込みを可能にする機能・コンセプト

インサーキットテスタ FA1220 はコンパクトなサイズながら、最大1024ピンまでスキャナを増設できます。
またI/Oボードにより外部から検査スタートをはじめとした制御ができるほか、判定結果を出力することができます。
お客様の装置に組み込んで使用できる機能や仕様を実装しています。

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