アプリケーション・用途

バーンインボード検査システム

半導体検査に使用するバーンインボードを高速かつフレキシブルに検査できるシステム

バーンインテスターに必要なバーンインボード

半導体製造工程では、最終工程にバーンイン検査があります。完成した半導体に温度と電圧の負荷をかけることで、初期不良を事前に見つけることを目的としています。ここで使用されるのが、バーンインボードと呼ばれている半導体を載せる台座です。
このボードには半導体に電気信号を与えるため、PC板上にICテストソケットを格子状に実装し、抵抗、コイル、コンデンサなどの受動部品やトランジスタ、ダイオードなどの能動部品で回路構成されています。このボードを複数枚バーンインテスターに組み入れて、装置内に温度負荷を与えて検査を行います。
バーンインボード自体に不備があると正常な検査を行うことができないため、ボード単体の検査が必要です。

本書では、バーンインボードの品質を確保するための、高速かつ確実に行う検査システムのご紹介をいたします。

バーインボード検査の課題

現在は作業者が1つ1つのICソケットに接続テストヘッドを挿入して検査をしています。テストヘッドは固定されないため、作業者の動きによって接触状態が変わってしまい、何度も検査を繰り返すなど歩留まりの悪い検査工程になる傾向があります。
作業者は、検査中極力動きを変えない必要がありました。ICソケット1つの検査時間が長ければ長い程、その影響は顕著に現れ、作業者の負担となっています。まとめると、以下の課題になります。

  • 歩留まりが悪く、検査に多くの時間を費やしている
  • ポカミスによる未検査、不良見逃し
  • 属人化作業による検査結果のばらつき
  • 長時間作業による作業者への負担

高速検査と優れた操作性を実現

インサーキットテスタ FA1220、は回路切替器(スキャナ)と計測器をコンパクトなボディにすべて内蔵し、パソコンソフトで作成した検査シーケンスに従い動作します。搭載されたI/Oボード(オプション)で外部駆動装置と連動させることもでき、自動機への組み込みにも対応しています。

  • フットスイッチ操作で検査スタート/ストップ/ブロック移動が簡単 
  • 最大1,024ピンまでの測定が可能
  • 検査結果マップ表示(最大32x32)により、未検査、不良個所が識別可能
  • 自己診断機能で問題が発生した場合、その後検査禁止する保護機能搭載
  • 検査中にFAILが発生した際、以降の検査を禁止する機能搭載
  • 現在使用しているICソケット接続テストヘッドを流用可能(コネクタ加工必要)

IoTやAIなど新しいIT技術には半導体が益々活用されていきます。
今後ますます品質の向上と検査タクト短縮の両立を課題に上げる生産現場が増えてくると思われます。
インサーキットテスタ FA1220 は、そんな現場の課題に応えるポテンシャルを秘めています。

装置組み込みを可能にする機能・コンセプト

インサーキットテスタ FA1220 はコンパクトなサイズながら、最大1024ピンまでスキャナを増設できます。
またI/Oボードにより外部から検査スタートをはじめとした制御ができるほか、判定結果を出力することができます。
お客様の装置に組み込んで使用できる機能や仕様を実装しています。

関連製品一覧

ページ先頭へ

ページ先頭へ