アプリケーション・用途

専用の高精度発生器を用いてバッテリーマネジメントシステム(BMS)の試験を効率化

バッテリーマネジメントシステム(BMS)とその試験

xEVや蓄電システムには、リチウムイオンバッテリーに代表される二次電池が搭載されています。こうした二次電池を高効率・長寿命・安全に運用するためには、BMS(バッテリーマネジメントユニットまたはBMUとも呼ばれる)が必要です。
BMSの性能次第で、二次電池運用効率が大きく変わってきます。したがって、BMS品質を確保するための信頼性評価試験は不可欠です。

BMS信頼性評価試験の抱える課題と効率化

試験方法にはいくつかありますが、実バッテリーとBMSを組み合わせる方式では、確実な検証条件で試験を実施できないことが課題となります。
一方、電源とデジタルマルチメータをバッテリーセルエミュレータとして、BMSに接続し試験を行う方式もあります。これは制御や配線が煩雑なことに加え、チャネルが多い場合にコストがかかることが課題です。

本アプリケーションでは、BMS試験専用の発生器SS7081-50を用いてこれらの課題を解決する方式をご紹介します。

BMS試験のために開発された発生器 バッテリセル電圧ジェネレータ SS7081-50

HIOKI「バッテリセル電圧ジェネレータ SS7081-50」は、1つの筐体に12セル分のDC電源、電圧・電流計、模擬リレーを内蔵しています。バッテリーセルシミュレータとしてBMS基板へ接続し、試験を行うことができます。
また、LANケーブルでPCと接続し、付属アプリケーションを使うことで、セルバランシング、充放電模擬、異常検知確認が可能です。
本体を増設し各セルを直列接続することで、1kV (17台)まで対応します。

主な特長は以下の通りです。
  • 12セルの電源、電子負荷、DMMを1台に集約
  • 業界トップクラスの出力精度・測定精度
  • 安全・簡単模擬機能
  • 付属PCアプリケーションによる制御・模擬
  • 国際標準校正機関による安心・確実なサポート

二次電池の性能は日々向上しています。これに連動して、BMS品質への要求は今後ますます厳しくなることが予測されます。バッテリセル電圧ジェネレータ SS7081-50は、そんな厳しい要求にも応えられる能力を持っています。

バッテリーHILSへの搭載も可能 (HILS: Hardware-In-the-Loop-Simulation)

xEVの開発では、実物性能評価から仮想模擬評価 HILS が主流となっています。BMS開発でもHILS開発へ移行しています。SS7081-50は、バッテリーHILSに組み込んで連動させた評価試験が可能です。

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