アプリケーション・用途

導入コストを抑え、既存のモーター検査ラインに部分放電試験を追加

モーター生産工程と検査

モーターの生産工程では、ステーターコアに巻線を組んだ後の「ステーター巻線検査」、巻線の中性点を接続し、ステーターの組み立てが完了した後に行われる「ステーターASSY検査」、モーターの生産が完了した後に行う「完成品検査」などの試験が行われます。モーターは高い品質を保証するため、多くの検査を経て完成品として出荷されます。


部分放電試験の導入と複数のモーターを検査する際の課題

現在の検査ラインでは、一連の検査が連続して行われています。新たに部分放電試験が加わることで、全体の検査時間がさらに長くなることが予想されます。また、現在の検査ラインではモーターを試験ステージ間で移動させる手間がかかり、作業効率の低下につながっています。複数の検査を一つの場所で同時に実施できる自動化システムを導入することで、これらの問題を解決できる可能性がありますが、開発には多額の費用と高度な技術が必要です。


既存の生産ライン

モーター検査の生産性を上げる検査システムを柔軟に構築

ST4200およびSW2001を活用した、生産効率を向上させるモーター試験システムの構築例を紹介します。

3台の完成モーターの静的検査を同時に行うために、抵抗計 RM3545A、LCRメータ IM3533-01、インパルス巻線試験器 ST4030A、絶縁耐圧試験器 3153、および部分放電検出器 ST4200を高電圧リレーボックス SW2001-24に接続しています。

既存の耐圧試験器またはインパルス巻線試験器を部分放電試験の高電圧源として再利用することで、部分放電試験を最小限の追加コストで組み込むことができます。SW2001-24とのシステム統合により、複数のモーターでの試験サイクル時間が大幅に短縮され、生産性を向上させることが可能になります。


部分放電検出器 ST4200



高電圧リレーボックス SW2001




部分放電試験を追加後の検査ライン

まとめ

部分放電試験を取り入れることで、モーターステーターの品質を向上させることができます。HIOKIの部分放電検出器 ST4200は、既存の耐電圧試験器とインパルス巻線試験器を高電圧源として利用することで費用対効果の高いソリーションを提供します。また、高電圧リレーボックス SW2001を併せて使用することで、単一の検査ステージで複数の試験、複数のモーターを同時に検査でき生産検査効率を向上させることができます。詳細につきましては、製品ページと関連記事をご覧ください。また、製品のデモ依頼や本アプリケーションに関するご相談はお問い合わせフォームからご連絡ください。

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