AC/DCカレントセンサ
CT6872, CT6872-01

50A定格の低電流モデル、広帯域と高確度を両立

● 超高確度(振幅)：[DC]±0.032 %、[50 Hz/60 Hz]±0.037 % 　超高確度(位相)：[50 Hz/60 Hz]±0.05° ● 帯域DC〜10 MHz の良好な周波数特性 ● EV, HEV等電気自動車の電流計測にベストマッチング ● −40℃〜＋85℃の環境で使用でき自動車計測に最適 ● 太陽光発電・燃料電池評価等、バッテリの充放電からインバータ２次側まで ● オシロスコープ/メモハイ等で波形モニタが可能 (センサユニットと併用) CAT III 1000 V

※測定器本体は、1 MΩ以上の高入力インピーダンスの機器をご使用ください。

電流測定の進化を支えるテクノロジー

高確度センサの測定方式は「ゼロフラックス方式（フラックスゲート検出型）」です。高周波域電流は巻線（CT方式）、直流から低周波域電流は、「フラックスゲート」で検出されます。 ●フラックスゲート検出型リニア特性に優れ、低電流から大電流まで高確度測定が可能です。直流検出をするFG素子は動作原理上広い温度範囲でオフセットが非常に小さいため、高確度と優れた温度安定性を実現します。パワーアナライザ、電力計などでの確度を要する測定に向いています。インバータの効率測定、インバータ出力の電力測定、リアクトルやトランスの損失測定、長期間のDC測定などで活躍します。

広い周波数帯域

定格50 A の貫通型センサーではトップクラスの周波数帯域DC ～ 10 MHzを持っています。パワーアナライザPW8001と組み合わせて、高周波・低力率な電力を正確に測定できます。・電流センサの自動位置補正機能高周波かつ低力率な電力を正確に測定するために、位相誤差の補正が重要です。PW8001は、電流センサーの位相補正を自動で取得し、0.001°分解能で補正します。電流センサーの性能を手間をかけずに引き出せます。

電流センサーの情報をパワーアナライザ PW8001側で自動認識

電流センサーに、メモリー（I2C-EEPROM）を搭載しました。パワーアナライザ PW8001に電流センサーを接続すると、位相補正データ、定格電流、センサー形名、および製造番号が本体側に自動で認識されます。従来は位相補正値を手で入力する必要がありました。しかし、電流センサーの情報が自動で認識されるおかげで、設定忘れや入力ミスがなくなり、より正確な電力演算ができます。

仕様

基本仕様 (確度保証期間 1年)

定格電流	AC/DC 50 A
最大入力電流	ディレーティング範囲以内, ±150 A peakまで（設計値, 40℃以下かつ20 ms以内）
周波数帯域	振幅: DC〜10 MHz 位相: DC〜1 MHz
直線性	±2 ppm Typical (23℃)
オフセット電圧	±5 ppm Typical（23℃、無入力）
基本確度	DC (±0.03% rdg. ±0.002% f.s. ,位相規定無し) 45 Hz ≤ f ≤ 66 Hz (±0.03% rdg. ±0.007% f.s. , ±0.05°) 1 MHzまで規定
出力電圧レート	40 mV/A ※本器の出力はセンサユニット経由で出力されるAC+DC電圧です。
対地間最大定格電圧	1000 V CAT III
測定可能導体径	φ 24 mm以下
使用温湿度範囲	-40°C〜 +85°C, 80% rh以下 (結露しないこと)
電源	パワーアナライザPW8001, PW6001, PW3390、センサユニットCT9555, CT9556, CT9557、3CH電流ユニットU8977経由で供給
最大定格電力	4 VA以下 (50 A/55 Hz測定, ±12 V電源時)
寸法・質量	70 W × 100 H × 53 Dmm, CT6872: 370 g, ケーブル長 3 m, CT6872-01: 690 g, ケーブル長 10 m
付属品	取扱説明書 ×1, マークバンド ×6, 使用上の注意 ×1

価格

形名（発注コード）	説明	価格
CT6872	AC/DC 50A, ME15W端子, ケーブル長3m	¥178,200（税込 ¥196,020）
CT6872-01	AC/DC 50A, ME15W端子, ケーブル長10m	¥202,400（税込 ¥222,640）